アートプロジェクトの手話講座を担当。プログラムオフィサー・嘉原妙|東京アートポイント計画のメンバー紹介Vol.05
アーツカウンシル東京 東京アートポイント計画事業には、「プログラムオフィサー(PO)」という専門スタッフが所属しています。ミッションは「アートプロジェクトの中間支援」。それってどんな仕事? どんな人が働いているの? と、ご質問いただくことが増えてきたので一人ずつご紹介します! 第5弾は、嘉原妙(よしはら・たえ)です。
■前職は、大分県別府市のアートNPO。 「国東半島芸術祭」を通してアートプロジェクトを全身全霊で体感した。
― POになる前はどんな仕事(活動)をしていましたか?
大分県別府市でNPO法人BEPPU PROJECTのスタッフとしてアートプロジェクトの企画運営に携わってきました。例えば、アーティストの作品制作サポートやスペース運営、宿泊型体験作品の運営、地元企業や市民と協働したツアープログラムの開発など、地域をフィールドに、アーティストやその土地で暮らす人々と共にアートプロジェクトを実施してきました。
― アートプロジェクトの印象深い"原体験”は?
NPO法人BEPPU PROJECT時代に携わった「国東半島芸術祭」です。その土地で生きる人の人生そのものに触れてしまう緊張感のなかで、それを引き受けて「表現」していくアーティストの姿勢、何が起こっていくか分からない不確実性の状態を引き受けてくださり、そして作品が生まれ、それを育み、自らの語りで物語をリレーしていってくださった地域の方々。異なる価値観の人々と「共に」取り組むというアートプロジェクトのかたちを全身全霊で体感させていただいた経験でした。
■ プログラムオフィサーは、対話が生まれる環境を育む。
― PO歴は?
6年目(2015年~)です。
― 担当しているプロジェクトは?
東京アートポイント計画では「TERATOTERA」(東京都杉並区・武蔵野市・多摩地域)、「500年のcommonを考えるプロジェクト『YATO』」(東京都町田市)を担当しています。Tokyo Art Research Lab 思考と技術と対話の学校「東京プロジェクトスタディ1|共在する身体と思考を巡ってー東京で他者と出会うためにー」のスタディマネージャー、レクチャー「手話と出会う~アートプロジェクトの担い手のための手話講座(基礎編)~(全12回)」のモデレーター、「Art Support Tohoku-Tokyo」を担当しています。
― POの仕事を一言で説明するなら?
対話が生まれる環境を育む仕事。最近よくイメージするのは剪定するときの植木職人。
― これからやってみたいことは?
改めて、場づくり、場を開くこと、交錯点をつくること(他者と出会うこと)を考え直したいです。そして、誰か一人でもいいから、その人の走馬灯のワンシーンになるような風景をつくれたならと思っています。
■ 学びのプログラム「手話と出会う」を担当して出会った「ろう文化」についてレポート記事を書いています。
― noteで読んでもらいたい記事は?
レクチャー「手話と出会う」を担当するなかで初めて出会ったろう文化にまつわるレポート記事を書いています。知らないことを知ることの大切さや楽しさについて、改めて素直に感じ考えたいと思うこの頃です。ぜひ、読んでもらえると嬉しいです。
おまけ😀チームメンバーに嘉原の印象を聞いてみました
😀「情熱と緻密さのかたまり」
😀「仕事が正確で早く、お茶にも誘ってくれる先輩」
😀「真実一路」
😀「信念の人、信頼の人!」