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アートな読み物

いろいろとアートのまつわる読み物を不定期で投稿していきます!
ヴェルデさん、かるびさんなど美術ライターも参加していただきました。それぞれの切り口のいろいろな読み… もっと詳しく
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記事一覧

ドガ『エトワール』〜ドガがトップダンサーと一緒に描いた深い物語性

エドガー・ドガは、バレエをテーマにした作品が多く、特にバレエの練習風景や楽屋、舞台袖など…

ハンマースホイ『背を向けた若い女性のいる室内』〜なぜ女性は向こう側を向いているの…

女性が大皿を持ち、向こうを向いている姿が描かれており、落ち着いたグレーブルーの色調、丁寧…

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松本華羊《殉教(伴天連お春)》〜手枷をされたまま桜を眺める女性は誰?

今日の1枚は、松本華羊の代表的な作品「殉教(伴天連お春)」。これまで、この絵は日本人とイ…

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ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス『ヒュラスとニンフたち』〜絵の撤去後に残され…

『ヒュラスとニンフたち』は、1896年の作品。この作品は、オウィディウスやその他の古代の作家…

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もっと早く出会いたかった

「もっと早くこの画家(作品)に出会いたかったな」 先日、SOMPO美術館での『北欧の神秘』展の内…

イワン・クラムスコイ『忘れえぬ女』描かれた女性はいったい誰なのでしょうか。

『忘れえぬ女』は、イワン・クラムスコイによって描かれた、ロシアの絵画です。絵に描かれた女…

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カルロ・ドルチ『悲しみの聖母』〜30センチに数週間をかけることもあった遅筆の宗教画家

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『モナ・リザ』の名声を飛躍的に高めた世紀の絵画盗難事件とは?

1911年8月22日、画家のルイ・ベルーは、ルーヴル美術館に行ったとき、『モナ・リザ』が飾られ…

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ヘンリー・ダーガー『非現実の王国で』〜彼自身が生きるために必要な、もう一つの現実

病院の清掃員を54年間続けていたヘンリー・ダーガーは、彼の高齢に伴い73歳で退職し、さらに、…

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池大雅の妻、玉瀾〜江戸時代の理想的な夫婦像

池玉瀾(いけのぎょくらん、1727年 - 1784年)は、江戸時代中期に活躍した多才な文人画家、歌…

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ミヒャエル・ゾーヴァ〜映画『アメリ』で登場した印象的だったあの絵

2001年公開の映画『アメリ』で、主人公の女の子・アメリの寝室の赤い壁に掛けられた2枚の絵画…

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マティス 自由なフォルム内覧会~求道者マティスの見出だした答え

国立新美術館の『マティス 自由なフォルム』展の内覧会へ行ってきた。 コロナ禍で延期になっ…

葛飾応為『吉原格子先之図』〜応為の眼差しが捉えた遊郭の美と悲哀

吉原遊廓の妓楼・和泉屋にて行われる「張見世」。このシーンは花魁(おいらん)たちが室内に居…

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かえってきた青〜モネが晩年に抽象画に移行していった訳とは。

クロード・モネの後期の絵画が抽象的なスタイルを取り入れたのは、彼の目の問題、特に白内障によるものです。白内障が進行すると、目の中のレンズが曇ってしまい、物がぼんやり見えたり、色の見分けがつきにくくなります。この影響で、モネが描く絵は以前とは異なる方法で色や形を表現するようになり、その結果、彼の作品はより抽象的な方向へと進化していきました。 モネの晩年、家族を失う悲しみと自分の健康の問題に苦しみながらも、彼は絵を描くことを続けました。彼は大切な人である2番目の奥さんアリスと、