ドラローシュ『ジェーン・グレイの処刑』〜世代を超えて人々を引きつける力とは?
『ジェーン・グレイの処刑』は、1553年7月10日にイングランド女王に即位し、わずか9日後に廃位され、1554年に処刑されたジェーン・グレイの死の直前の瞬間を、フランスの画家ポール・ドラローシュが描きました。治世が非常に短かったため、ジェーンは「九日間の女王」とも呼ばれています。ジェーンの後に王位に就いたメアリーは、プロテスタント信者であったジェーンに対し、カトリックに改宗すれば命を助けると提案しましたが、ジェーンは毅然として改宗を拒み、死を選んだと伝えられています。
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