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アートな読み物

いろいろとアートのまつわる読み物を不定期で投稿していきます!
ヴェルデさん、かるびさんなど美術ライターも参加していただきました。それぞれの切り口のいろいろな読み…
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記事一覧

モンパルナスの女王として知られるフランス人モデル、キキ・ド・モンパルナス

アリス・エルネスティーヌ・プラン(1901年 - 1953年)は、キキ・ド・モンパルナスの名で知ら…

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ルドン「私の黒(ノワール)」〜大きな「眼」が意図するものとは?

フランスの画家オディロン・ルドン(1840-1916)は、50歳頃に色彩を取り入れるようになるまで…

カラヴァッジョ『聖マタイの召命』〜キリストの召命を受けたのはどの人物?

『聖マタイの召命』はカラヴァッジョの油絵で、イエス・キリストが徴税人マタイに従うよう呼び…

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ロダン『カレーの市民』〜像は高くおくべきか、低くおくべきか。

1346年、イングランド王エドワード3世はクレシーの戦いで勝利し、カレーを包囲しました。飢餓…

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レオナルド『岩窟の聖母』が2枚存在する理由

イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチは、ほぼ同一の構図を持つ2枚の『岩窟の…

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ドラローシュ『ジェーン・グレイの処刑』〜世代を超えて人々を引きつける力とは?

『ジェーン・グレイの処刑』は、1553年7月10日にイングランド女王に即位し、わずか9日後に廃位され、1554年に処刑されたジェーン・グレイの死の直前の瞬間を、フランスの画家ポール・ドラローシュが描きました。治世が非常に短かったため、ジェーンは「九日間の女王」とも呼ばれています。ジェーンの後に王位に就いたメアリーは、プロテスタント信者であったジェーンに対し、カトリックに改宗すれば命を助けると提案しましたが、ジェーンは毅然として改宗を拒み、死を選んだと伝えられています。 18

猫だけは決して酷い目に遭わされることはありません〜絵本作家・エドワード・ゴーリー

エドワード・ゴーリー(1925 - 2000)は、アメリカの絵本作家、イラストレーター、劇作家。彼…

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写楽の正体とされる能役者が絵師としての活動を公にしなかったのはなぜ?

東洲斎写楽は、1794年5月には役者の顔の特徴を大胆に誇張した独特の大首絵28枚で華々しくデビ…

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肖像画と女心~私の自慢(後編)③アニエス・ソレルの場合~乳房

王たちの結婚は、政略結婚がほとんどで、しかもカトリックの教義では、離婚も側室を持つことも…

肖像画と女心~私の自慢(中編)②スペイン王妃マリア・ルイサの場合~「腕」

②スペイン王妃マリア・ルイサの場合 「最高の名君」の次は、「最悪の王妃」をご紹介しよう。…

肖像画と女心~私の自慢(前編)①エリザベス1世の場合~「手」

たとえ自分が死んだ後も、肖像画や写真は残り続ける。 だからこそ、肖像画を描かせる時、お気…

エミール・ガレ〜彼の作風が日本人に受け入れられる理由とは

現在、渋谷松濤美術館で2024年6月9日までエミール・ガレの回顧展が開催されています。ガレの展…

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ブランクーシ『空間の鳥』〜単純化されすぎて、税関で芸術品と認められず

コンスタンティン・ブランクーシ(1876年-1957年)は、ルーマニア出身の革新的な彫刻家。対象の本質を捉え、単純化した形態で表現することに成功しており、対象の形態から完全には離れない独自のアプローチをとっています。また、彫刻とその台座を一体の作品として捉え、共に制作することで作品全体の調和と統一感を重視しました。 その代表作である『空間の鳥』では、飛び立とうとする鳥をプロペラ型に抽象化して表現しています。作品は、約1.3メートルの高さで、中央に丸みを帯びた黄金色の細長いブ