南北相法(後篇/巻ノ一)
巻ノ一 目録
一 面部二十一穴の部
一 面部七穴の図
一 額の部
一 福堂(ふくどう)の部
一 顴骨(けんこつ)の部
一 命宮(めいきゅう)の部
一 鼻の部
一 法令(ほうれい)の部
一 食禄(しょくろく)の部
一 妻妾(さいしょう)の部
一 命門(めいもん)の部
一 眼・男女宮の部
一 魚尾(ぎょび)・奸門(かんもん)の部
一 天中(てんちゅう)・官禄(かんろく)の部
一 日月(じつげつ)・印堂(いんどう)の部
一 唇・承漿(しょうしょう)の部
一 駅馬(えきま)の部
一 面色の部
一 風当(ふうとう)・地庫(ちこ)・頤(おとがい)・胸・盗官(とうかん)の部
一 気色位の事
巻ノ二 目録
一 血色の部の論弁
巻ノ三 目録
一 血色の部、八色の弁
一 二十一穴の図
一 血色の潤いの有無を論ず
一 七穴の図
一 血色の出生を論ず
一 血色の潤いの有無を論ず
巻ノ四 目録
一 月割・日割の弁
一 月割の図
一 月の割様を弁ず
一 月の吉凶を弁ず
一 日割の図
一 日の吉凶を弁ず
一 四季の図
一 当時の方角の図
一 万法の方角の図
一 方角の穴所を弁ず
一 方角の吉凶
一 正五九月の図
一 二八月の図
一 他身の五臓の吉凶・死生を弁ず
一 家宅の弁
一 流年の吉凶の事を弁ず
一 流年の四季、十二か月を弁ず
巻ノ五 目録
一 気色の湊走る様を弁ず
一 気色の湊走るの図
一 交同の気色の図
一 交齬の気色の図
一 羅色の図
一 待人の来る、来ないを論ず
一 旅行・道中・行先の吉凶を論ず
一 殺伐の気色の弁
南北相法後編巻ノ一
水野南北居士 著
《自序》
道は人を待って広まる。道は自然に広まるものではない。先王の道は、孔子によって隆盛したに等しい。釈迦の道は、瞿雲によって繁茂したに等しい。この相道も、「その人」が存在しなければ、広まることはない。古人は相道がどういうものなのか、明らかにしてこなかった。よって、孔子は子羽を観損ない、太史公は李陵を想い違った。また、荀子の論弁や南華の見識も、相道を知らなかったことによる誤りである。
私は幼少から書を読むことを嫌い、悪行を治めようともしなかった。元来私は愚才短蒙で、一字を解すことも出来なかった。かつて海常先生に随(したが)い、『神相全編』の要点を聞くことわずか二、三日。それでも心に得たものは思いもまた深く、以来長年、相法に心を寄せることになったのである。しかし、私は一字も知らぬ者であったゆえ、世の多くの相書も読めず、師を求めることもなく、ただ思いを工夫するだけであった。そうするだけでも、わずかながら得るものがあったように思う。
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