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35話:アインシュタインより愛を込めて/GLOVETY すこしふしぎ(SF)をエロゲで

 創作にSFの波が来てるとか来てないとか。

 先日、「景の海のアペイリア」というVRMMOを題材としたバカゲーをプレイしましたが、もうひとつ気になっていたSF作品が「アインシュタインより愛を込めて」。萌えゲーアワード2020年ニューブランド賞金賞にも選ばれていたので購入しました。

 今年の9月にアフターストーリーが入ったアペンド版(追加ディスク)も出ているので、一気読みしたい人は今わりとタイミングがいい気がします。わたしはまだ見てないです。

イラストがかわいくてすぐ買った

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あ

 主人公もヒロインもかわいい〜〜〜。やっぱり最近のゲームは絵がかわいくていいですね。しゅき……。

 以下簡易的なあらすじ。

夏のはじまり。
北牧台学園2年生。
試験で毎回首位の愛内周太は、はじめてその座を明け渡す。
トップになったのは「有村ロミ」という、ネットで先鋭的な論文を発表し続ける、謎の少女だった。
そして、周太はロミにある相談をもちかける。

「愛内周太」「有村ロミ」2人の天才の出会いをきっかけに、はるかな夏の冒険が始まる。
(引用:「アインシュタインより愛を込めて」公式ウェブサイト
 20年ほど前に小笠原諸島の父島付近に彗星が落ち、その後に生まれた子供はまれに彗星病という病気にかかってしまうようになりました。彗星病になると、頭痛やめまいなどをはじめ、まあまあ体調が悪いです。まれに身体能力が上がったりテレパシーが使えたりなどという能力が備わっていることもあります。
 主人公の愛内周太はというと、彗星病が進行して死にかけていました。

 周太は自身が生き残るために、天才少女で主治医のロミの指示のもと、部活を開いて人と積極的に関わるようになります。

珍しい共感できない系主人公

 理系で文系を見下しているクソマウント取り男の主人公。趣味は匿名掲示板を炎上させて論破すること。性格がひどい。シュタゲとかカオチャに出てきそう。

「人の気持ちがわからない」と最初に語るように、「自分は優秀だから、こいつは俺のことを惚れて当たり前だ」みたいな、やめて〜〜〜って叫びたくなるくらいの厚顔無恥をやってくれます。愛しいでしょう。

 そんな主人公が人と交流して、たくさん失敗して、日々を紡いで科学相手に大バトルをするというお話。

攻略順とそれぞれのお話について

 セオリーでへあ「佳純(ギャル)→唯々菜(天使)→忍(お姉さん)→ロミ」が一番ストーリーを理解するために良いみたいです。

【佳純ルート】

 ボクシング部のギャル。ぷちツンデレ。いちばんに科学特捜部に入った片桐猛(もーちゃん)と仲良くしていて、3人でのほんわか日常シーンがかわいい。「お前を試合で勝たせる」と約束して、科学特捜部に入部してもらいます。

 パパとの関係も重すぎることなく、悩みもちょうどいいギャルでした。ラストはバッドエンド。

【唯々菜ルート】

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 美少女。でもそれ以外はすこぶる普通だといじられる女の子。だけど存在はグランドルートでとても大きなものになります。彼女のルートではちろん彼女がヒロインだし見た目はいちばんヒロイン感あるんだけど、グランドルートのロミに入ると、あれってなるのが肩透かし。

 あとは声がちょっと独特でした。あんまりアニメっぽくない喋り方だなぁ。

 【忍ルート】

 このシーンめちゃくちゃ好き〜。

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 大人の恋〜〜!

 周太が住むマンションの下にあるカフェのお姉さん。潰れそうなカフェ経営を周太の圧倒的頭脳で手伝うという完全なプライドずたぼろフラグを引っ提げてのシナリオです。ワンナイトからの大人の恋はかなりの急展開を見せ、物語は大戦争へ。笑うわどういうこと。

【ロミルート(グランドルート)】

 さらっとした子で好きな性格だなあと思って読んでいたけど、それも彼女の過去に一因ありました。ずっと会っていなかったのに心をつなげることができるのが、幼馴染の尊み。

 ネットで論文を発表し続ける子で、いろんな国のエライ人とオンラインでディスカッションするシーンも出てきます。でも周太のように才能をひけらかすことのない、マジモンの天才。周太のよき理解者となり、同じ目線でアドバイスができる大事な存在になっています。見た目ロリなのがいやみがなくていいよね。

 あとはロリ枠でΣ(シグマ)ちゃんという無表情キャラも出てきました。この子ももーちゃんと同じで攻略不可キャラ。結構タイプだったので残念。もうちょっと仲良い日々を見ていたかった。

終盤、物語はSFへ

 グランドルートで、物語の伏線がどんどん回収されていきます。だけどちょっと科学的根拠が薄め?というか、ガッチガチのSFではなくてどっちかというとファンタジー的な印象。わたしもよくわかんないけどそういうの。ただ思っていたよりも説得力が薄くて、ああ、そういうもんか。という理解力の強さを求められた感じかなあ。学園ファンタジーだと思って読めばよかったかも。

 だけどラストの胸熱展開はマジでよかった。かっこいい。家族最高! 終わったかと思いきやなかなか終わらないラスト! 読者の裏をかくための構成かもしれないけど、なんかもっそもそしてて惜しかった。展開は好きだよ。しかもついに物語はアペンド版へ(そういう引っ張り方なのかは知らないです)。

アインシュタインより愛を込めてで学べたこと

「知識の唯一の源は、経験である」ってところかな! 違ったらごめんなさい!

 タイトル下に書かれている言葉「The only source of knowledge is experience.」ってなんだろうと調べたら、「知識の唯一の源は、経験である。」というアインシュタインの言葉でしたね。

 一話ずつはそこまで長くありません。ひとり一夜で終わります。あたまでっかちの主人公が経験を通して成長していく様を、どうかご覧ください。



久しぶりのゲームでまたスイッチが入った東京ニート的評価「アインシュタインより愛を込めて」:B+

#科学 #シュタゲ #カオチャ #主人公は病気 #生死観 #小笠原諸島 #SF


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