【連れ去り離婚 #15】調停(1回目)
2014年12月xx日(水)
[連れ去りから138日後]
初めての調停
今日ははじめての調停。一体どんな話になるのかと緊張する。会社は有給をつかって1日お休みとした。
役所の法律相談で弁護士は不要とのことだったので、結局弁護士を付けないで望んだため、家庭裁判所の待合室に1人で入る。
時間になると係の人が待合室に呼びにきて、調停室に案内される。
廊下を歩いている間、数カ月ぶりに妻と対面するかと思うと、どう感情をコントロールできるか不安である。妻の言い分には虚言も含まれるので、こちらはそれを覆すだけの根拠もある。裁判所にはそれを認めてもらいこんな連れ去り離婚に子どもを巻き込むようなことはさせたくない。そんなことを考えていた。
調停室に入ると、そこには妻の姿は無かった。調停員と書紀の女性が座っているだけだけで、こちらが座る椅子が2つ用意されていた。挨拶を済ませ座るように促される。
調停員は2名、ともに50代くらいの男女。人当たりは抜群に良く親身になってくれている雰囲気を出しつつ話を聞き出そうというスタンスを感じる。
「だいぶ緊張していらっしゃるようですが、リラックスしてくださいね」
と声をかけられた。
調停の進め方
ここで調停の進め方の説明がされる。
1.こちらが調停員と会話をする(30分程度)
2.相手も調停員と会話をする(30分程度)
3.こちらが調停員と会話をする(30分程度)
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この繰り返しだという。1回の調停でだいたい4、5ターンするのでトータルで2~3時間くらいになる。
会話はすべて調停員を通してすることになるので、調停員は仲介役でお互いに「相手はこう言っています。どうしますか?」というのを繰り返し、話し合いを決着させるという。
このため感情的に暴言を吐いたり、相手の発言を遮って話すようなことがないので、落ち着いて話ができると感じた。発言についても調停員の判断も入るので、常識的な判断もされると期待したい。
1回目のターン
申立書の内容の事実確認と、こちらが作成した答弁書を見ながら、これからどういうスタンスで調停に臨むかの確認が行われる。ここは特に問題なく終了し一旦待合室に戻るよう促される。
2回目のターン
待合室で30分程度待っていると妻のターンが終わり、再度係の人が呼びに来る。調停室に入ると、妻の主張を聞いた調停員がこう言った。
「奥様の弁護士さんが言っていたのですが、お子さんが『お父さんから叱られる』と言っていたらしいので、その点も話し合いになると思います。」
は?なにそれ?
調停の申立書の離婚の動機にはそんな事書いてないし、とは思ったけど、その場では反論せず聞き流した。
今後の進め方
今後どういうふうに進めるか調停員から説明がある。
「婚姻費用と離婚の2つが申し立てられていますが、お子さん達の生活も心配なので婚姻費用を先に取り決めてから、離婚の方をやりましょう」
妻は福祉施設の仕事も無断欠勤から飛んでいる状態だし、あのお金の使い方じゃ貯金なんてしてないだろう。離婚のほうがモメそうなのは素人でもわかるので、先に婚姻費用をやるのは納得できる。
婚姻費用についてはお互いの現在の収入によっって算定表に当てはめれば機械的に決まるので、次回調停では前年の年収がわかる書類(源泉徴収表)を持ってくるように指示される。
あとは次回調停の候補日をいくつか見せられて、こちらの予定のうち都合の付きそうな日で決めてもらって終了。
調停室を出たところで一気に緊張感が解けて、ぐったりした。
外に出るとちょうどお昼の時間帯。駅前でご飯食べて帰ろう。
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