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世の中少しずつ変わってきてる?

意味深なタイトルにしてしまいましたが、今回は、移住や注文住宅の話ではなく、ここ数年感じていることを書きたいと思います。

私は、いつも彼から「お辞儀の仕方が、おケツを突き出している感じで、なんか、おばさんくさ~い」とか、お財布片手に買い物を行こうとすると「なんかOLみたいだね~」とか、いろいろとチクリと言われるので、どうやら、いわゆる「ゲイバレ」してしまうタイプなのだと思います。

ちなみに、彼は自分自身のことを「20代でも通用すると思う~」なんて言っていますが、私はそれを聞いて、いつも目を細めて、「それはぜったいにありえないと思うけどー(ブヒブヒ)」という感じで言い合っています。

10代や20代前半の頃の私は「ゲイ」ということを隠したい自分もいました。
ただ、歳を重ねていくにつれて「わたしらしく生きていきたい」というと聞こえがいいですが、とにかく「楽に生きていたいわ~!人生楽しまなきゃソンソン♪」って感じで、だいぶ頭の中のお花畑が咲き誇るようになってきたので、最近は「ゲイバレ」ということは気にしないようになりました。

と言っても、やっぱり初対面の人とか、古くからの親戚とかと会う時は、な~んか、いろいろと気を使っちゃうのよね~。

でもね。最近、世の中、少しずつ変わってきてるのかな~って思うことが、ちょこちょことあるから、それを書こうと思ったわけなのです。(話の前段が長すぎるわね…すんません💦)

あと、ここで書くことは、私がたまたま経験してうれしかったことやよかったと思ったことで、もしかしたら、同じような場面で辛い経験や嫌な気持ちになった人もいると思うから、世の中変わってきてる!とは断言できないけど、"少しずつ"でも変わって来てるのかしら~?と思ったことを、3つ書きたいと思います。

役所での転入の手続きの時

以前二人で住んでいたマンションの売却が完了して、東京最後の住まいに引越してきた時に、転入の手続きをしたわけですけど、結婚もできない私たちは、いつも二人とも「世帯主」になるんですよね。一つの家だけど、世帯主は二人。(そもそも「世帯主」の主って何よって感じはするけど)

今回の仮住まいでは、北海道に持っていくモノを段ボールに入れたまま家に置いておきたいこともあって、一戸建てを借りたのですが、役所の人からは、「こちらにはお一人でお住まいですか?」と聞かれました。

私は隠す必要も何もないと思ったので、「いいえ、同性のパートナーと一緒に住みます」と伝えました。(今思うと、あえて同性っていう必要もなかったかw)

すると役所の担当者は、「そうなんですね。わかりました。役所で管理する地図に名前を載せたいのですが、代表で〇〇さん(私の名前)で登録してもよろしいでしょうか?」と言われ、私は「はい。私の名前で大丈夫です。」と伝えました。

なんでもない単なる業務的な会話なのですが、正直、20代の頃の私は、”同性パートナー”ってことを公に伝えることってできなかったと思います。なぜなら、相手の反応が怖いというか、いちいち反応されるのも嫌だと思っていたからです。

でも、さっき言った通り、最近はゲイである自分のことを気にもしていないので、ついついサラりと、自分のことをカミングアウトしてしまう瞬間があるのですが、そういう場面でも、最近は、ドキっとする気持ちになることが減ってきた気がしました。

別に、同性カップルだからと言って、何か特別な対応なんてしてほしくないし、する必要もないと私は思っていて、こうやって、「あ~そうなんですね。はいはい。じゃぁこれでいきますね~」みたいに話がそのままスムーズに続くことが、お役所も少しずつ変わってきてるかもと、感じたことでした。

気を失って救急車で運ばれた時

これはちょっと前というか、5年くらい前の話なんですけど、私、もともと頭痛もちで、そのころの私は、週に3~4回は頭痛がきてしまって、その日も、仕事中にひどい頭痛が来てしまって、あまりの痛みに大きな声で「あ~!頭いーたーいー!!!」って発狂したら、職場でそのまま気を失って倒れてしまったことがあったの…。

で、その時は、彼が私の職場にいたから、物音に気が付いてすぐに救急車を呼んでくれました。(あ、なんで、彼が私の職場にいるかは、また追々話すわね。)

救急車で運ばれる頃には意識が戻っていて、頭の痛みよりも揺れる救急車の車内で酔っちゃって、病院に着いたら早々にお口からキラキラ~✨を出してしまうという感じだったんだけど、私、病院に着いてまず医師や看護師に伝えたの「彼は私の同性のパートナーです!」と。

気を失って倒れてしまったから、もしかしたら、大きな病気かもしれないと思って、最期の瞬間に同性パートナーが病院で面会できない話を聞いたこともあったので「そんなことは絶対にさせないわよ!」という強い気持ちもあって、そう伝えたのを覚えています。

その時も、病院の医師や看護師は、「そうなんですね~。ではパートナーさんも近くにいてあげてくださいね~」といった感じの対応でした。この時、私は、ホッとしたのを覚えています。だって、ゲボゲボな状態だし、倒れたタイミングでコンタクトも外れてしまった状態でメガネもなくて何も見えなくて、彼がそばにいてくれて、本当によかったと思いました。(この時ばかりは、彼は命の恩人だわって思いました。すみません。なんか文章だと、現実以上にラブラブな感じになってるわね…💦)

今思えば、もし、同性婚や国としてのパートナーシップができたら、いちいち私がカミングアウトしなくても(というか、倒れて意識が戻らないパターンだと、できないわよね…)、そんな時に、例えば、お役所お得意のマイナンバーカードを読み取るかなんかすると、彼が私のパートナーであることがわかったりしたら、いいのにな~とも思いました。

あ。ちなみに、その日に、MRIもCTも撮りましたが、何も映っていなくて、結果としては、疲れがたまっていたのと、瞬間的に大きな声で叫んだことで、一気に脳の血が引いて、血圧が急激に下がって、気を失ってしまったのでしょう…ということでした。(本当に、私は人騒がせな人間よね…((+_+)))

親戚の叔父、叔母にカミングアウトした時

去年、小さい頃から私のことを可愛がってくれる親戚のおじさんとおばさんに、私がゲイであることをカミングアウトして、パートナーと一緒に北海道へ移住することを伝えました。

二人は、もともと北海道旅行を計画していたみたいで、「〇〇(私)が移住するなら、せっかくだから、旅行の計画を少し遅らせてでも、〇〇がいる時に遊びに行きたい」と言ってくれました。

同性パートナーのことも伝えると「一人じゃなくて誰かと一緒に生きていくって本当に素敵なことだと思うよ」と言ってくれました。

その時は泣いたりしなかったけど、今思うと、ホロリとくるわね( ;∀;)

正直、親戚にまで、いちいちカミングアウトする必要もないかな~って思っていたし、特に世代が上の人たちだと、私とは違う考えの人も多いだろうし、カミングアウトしたことで、これまでの関係がギクシャクするのも、私は望んでいなかったんだけど、

な~んか、この叔父と叔母は、コロナ以来会ってなくて、かなり久しぶりの再開だったし、近況報告ってなると、ほとんど、彼と過ごしている日々のことだし、北海道に行くと、もっと会えなくなるだろうな~とも思ったから、いろいろと話した感じでした。

普段から色々ダダ漏れな私でも、やっぱり身近な人にカミングアウトする時は、緊張するものです。

カミングアウトは、義務でもなんでもないし、してもいいし、しなくてもいい。それはそうなんだけど、やっぱり、私の場合は、おしゃべりだし、自分のことを話しまくる人だから、「カミングアウトしないと、なんかもっと深い話できな~い」っていう瞬間がちょいちょい来るのよね。

でも、お役所にしても、病院にしても、おじさんおばさんにしても、少しずつ、変わってきているのかもって、思える瞬間があったので、今回、シェアさせてもらいました。

もちろん、もっともっと色々変わってほしいこととか、制度とか、いろいろあるけど、少しずつでも、みんなが生きやすい世の中になっていくといいな~って思ってます。(いやだ、ちょっといいこと言っちゃったかしらw)

では、今回は、ロングバージョンになっちゃったけど、最後まで読んでいただき、ありがとうございました~♪

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