講演動画「孔子廟違憲判決と政教分離原則の新展開」令和3年12月
令和3年2月24日。この日、最高裁判事15人全員が裁判官席にずらりと居並ぶ大法廷において、足かけ7年をかけて戦ってきた那覇孔子廟事件につき、那覇孔子廟という宗教的施設を那覇市の市民公園に設置し、同施設の所有者である久米崇聖会に条例で定められた公園使用料年額577万円を全額免除し、もって那覇孔子廟にて宗教的儀式である釋奠祭禮を行わせてきた那覇市の行政行為が憲法20条1項の政教分離規定に違反して無効であり、適正な使用料を支払えという違憲判決が下されました。
この裁判の原告となった金城照子さんは、最高裁判決の時点で93歳となる保守系市民活動家であり、沖縄が日本に返還された昭和47年(1972年)の頃から、当時既に沖縄の教育を支配していた沖縄日教組と教育の正常化のために戦ってきた闘士でした。
金城さんは、那覇市の表玄関に位置する松山市民公園の正面に敷地面積1335㎡もある久米孔子廟が鎮座し、そこで中国渡来の久米崇聖会が一族の祭祀として伝えてきた釋奠祭禮を行わせることは、尖閣諸島、そして沖縄の支配を企む中国共産党に対し、那覇市民、そして沖縄全体がこれを歓迎もしくは容認しているかのような誤ったメッセージを伝えかねない、としてこれを断固阻止するために立ち上がりました。そして地方自治法に基づく住民訴訟として提起したのがこの那覇孔子廟事件訴訟でした。
●固定資産税等課税免除措置取消(住民訴訟)請求事件 最高裁判所大法廷口頭弁論要旨
●那覇市孔子廟裁判の最高裁大法廷弁論について(1)
●那覇市孔子廟裁判の最高裁大法廷弁論について(2)
●那覇市孔子廟裁判の最高裁大法廷弁論について(3)久米孔子廟と5本爪の龍柱
●孔子廟訴訟 報道動画(1)
●孔子廟訴訟 報道動画(2)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?