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懐かし恋愛日記(32)ダブルデート②

こんにちはトクです。

本日もnote訪問くださりありがとうございます。

今回は前回の「ダブルデート①」続きとなります。

ヒロミを私のアパートに呼んで「ちえ」の会社の後輩の女の子の写真を見せました。

「あー。この子良いじゃん。可愛いじゃん。紹介して」

ということで、ダブルデートをすることになりました。

私「どこ行こうか?」

ヒロミ「やっぱ、定番の遊園地が良いかな⋯」

私「遊園地か⋯。行くのは良いんだけど⋯。絶叫系は無理だからな」

ちえ「う~ん。前に絶叫系、乗った後が大変だったもんね⋯」

ヒロミ「△△は高所恐怖症だもんな。一人で見てても俺は、別に良いよ」

ちえ「淋しいけど、仕方ないか⋯」

私「なんだか、もう遊園地って決まってる感じじゃん。まあ、良いけどさ」

ということで遊園地に行くことなりました。

さてダブルデートの当日です。

「ちえ」の会社の後輩が「ちえ」の家まで来ていて、私が二人を迎えに行きました。

ヒロミとは、私のアパートで待ち合わせです。

私「写真よりも可愛いく見えるんだけど⋯」

と言った瞬間、「ちえ」にお尻をギュッとつねられました。

「アハハハ。ヒロミ遅いなあ」と言っているとヒロミ登場です。

私の車だと後部座席が狭いのでヒロミの車で行くことに。

「ちえ」に「絶対、浮気させないからね」と強く言われてしまいました。

「浮気なんてするワケないじゃん。あの子も可愛いけど「ちえ」はその100倍可愛いから」

「また、調子の良いこと言って⋯。△ちゃんの目を見れば分かるからね。絶対ごまかせないわよ」

「そんなことよりさあ。せっかくの遊園地だから楽しもうよ」

「浮気さえしなければ楽しめます!」

「だから俺のこと信用しろって。いつも言ってるだろ?」

「いつまでも、そうやって疑ってると楽しくないだろ?」

「う、うん。まあ、そうだけどね⋯」

「ちえ」の耳元で「浮気しない証拠に、ここでキスしようか?」

「ば~か」

「じゃあ、お化け屋敷の暗い所でキスしょうか?」

「ば~か」

「じゃ、手をつなごう」

というワケで車の中では、ずっと手をつないでいました。

柔らかくて、小さくて、強く握ると壊れそうな「ちえ」の手です。

遊園地では、絶叫系に乗らない代わりに観覧車に乗りました。

これだけでも高所恐怖症の私的には、かなり勇気がいりました。

お弁当は「ちえ」と「ちえ」の後輩が作ってくれたサンドイッチを食べました。

私が「ちえ」の後輩の作ったサンドイッチを「美味しい、美味しい」と言って食べていると、またまた「ちえ」が耳元で

「どうせ私の作ったサンドイッチは美味しくないですよ~」とすねてしまいます。

「そんなことないよ。「ちえ」の作ってくれたサンドイッチの方が、愛情が入ってる分美味しいって」

「またあ、私は、そんな上手いこと言っても騙されませんよ~だ」

「あっそう。そんなに俺のこと信用できないんなら、これがラストデートだな」

「指輪も返してもらおうかな~っと」

「そんな⋯。△ちゃんのこと信用してないワケじゃないけど⋯」

「だったら、なんだよ」

「ちょっと不安でヤキモチ妬けちゃうだけ⋯」

「ちえ」の手を握りながら「俺達は、もう少し先だけど結婚するんだよな?」

「うん。△ちゃんが良いなら私は結婚したい」

「だった、ヤキモチやいたり、すねたりするな。俺を信用しろ」

「まあ、ヤキモチやかせる俺も悪いんだけどな⋯」

「ゴメンね。私、自分に自信がないから、凄く心配になるの⋯。誰かに△ちゃんを取られそうで⋯」

「大丈夫だって。俺だって「ちえ」を誰かに取られそうで心配なんだから」

「俺から「ちえ」以外の女の子を好きになることもないし、「ちえ」以外の女の子から告白されても断る」

「今までも、そうして来ただろ?」

「うん⋯。ゴメンね」

「「ちえ」は自分で思ってる以上に可愛いんだよ。ルックスも含めてね」

「だから、自信を持ってって」

「あんまり自信を持たれて浮気されても困るだけど(笑)」

「私は絶対、浮気しないから」

「浮気じゃなくて、他の男に本気になられると、もっと困るだけんだけどな」

「それも絶対ありません!」

「じゃ、今日は、せっかく来たんだから楽しもう」

「うん。そうだね。もう、ワガママ言わない」

「ところで、あの子ってヒロミに気がありそうなのかなあ?」

「あとで、こっそり聞いてみるね」

「俺も、ヒロミに聞いてみるから」

結局、このダブルデートは上手く行きませんでした。

ヒロミも「ちえ」の後輩の女の子もどちらも、気がないと言うことでした。

ヒロミは、「ルックスは良いんだけどね⋯。やっぱ、俺には合わなさそう」と言っていました。

「ちえ」の後輩の女の子も「私の好みじゃない」とのことでした。

それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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