懐かし恋愛日記(29)実家に連れて行く
こんにちはトクです。
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いつものようにアパートでくつろいでいた時に私から「ねえ、「ちえ」今日俺の実家に行く?」と言うと。
「えっ。ホントに連れてってくれるの?お父さんとの話しもついたの?」
「う~ん。父親との話はついてないんだけどね。母親とおばあちゃんには会わせたいと思ってさ」
「うん。お父さんに会えないのは残念だけど、お母さんとおばあちゃんには会いたいな」
「よし、昼ご飯食べてからちょっと行ってみるか」
私の実家の前に着くと「私なんだか緊張してきちゃったんだけど⋯。お母さんって私のこと気に入ってくれるかな?」
「そりゃあもちろん気に入るって。だいたい俺が女の子を連れて来るなんてあんまりないから、きっとビックリするぞ」
「そうなんだ⋯」
家に入って母親に「俺が今付き合ってる〇〇さん。高校の同級生」と言うと。
母親とおばあちゃんはビックリしていました。
「ちえ」が「はじめまして。〇〇と申します。よろしくお願いします」と言うと。
「やあ、よく来てくれたね、□が女の子を連れてくるなんて珍しいからね」とニコニコ顔でした。
「せっかくだから、俺の部屋見てく?」と言うと。
「うん。△ちゃんの部屋見てみたい」
「店の2階に部屋があるから」と言って二人で2階へ。
私の部屋には「シルベスター・スタローン」や「アーノルド・シュワルツェネッガー」と言ったアクションスターのポスターが貼ってありました。
「△ちゃんって、こういう筋肉系の人好きなんだ?」
「うん、「ちえ」と初デートの時に見た映画もアクション映画だったろ」
「そうだったね」
「俺ゲイだから、マッチョな人が好きなんだよね」と言うと。
一瞬「ちえ」の表情が固まりました。
「アハハ。冗談だよ。空手やる為に筋トレしてたからね。これは目標の体っていうこと」
「なあんだ。ビックリしちゃったよ」
そんなことを言ってると、下から私を呼ぶ母親の声が。
私が1階に降りて行くと「これ、食べてもらって」と「おでん」とお菓子、それにジュースを持たされました。
「母親が、これ食べてだって」
そう言って「ちえ」に渡すと、「お母さんって優しそうな人で良かったあ。なんか安心しちゃった」と言って「おでん」とお菓子に手をつけます。
「うん、おでん美味しいね」
「まあ一応、商売物のだからね」
「お父さんも居るの?」
「居るけどさあ。「ちえ」には会わないと思う」
父親は身体障害者である自分を他人に見られるのを極度に嫌っていました。
自分に自信がないくせにプライドは高いという扱いにくい性格でした。
「ふ~ん。また次の機会にでもお父さんに会いたいな」
「まだ、ちょっと時間がかかるな。俺の気持ちが整理できてないから⋯」
アパートに帰り際に、母親が、これでもかと言うくらいのお菓子をお土産に持たせてくれました。
「あのさぁ。母親がね。あの子と結婚するの?って言ってきた」
「結婚⋯。それで△ちゃんなんて言ったの?」
「まあね。将来的にはね」って言っといた。
「じゃあ△ちゃん、私と結婚してくれるの?」
「今じゃないよ。そういう気持ちがあるってこと。ダメかな?」
「ううん。私、△ちゃんがプロポーズしてくれるまで待ってるから」
「ホントに待っててくれる?」
「うん!ず~っと待ってる!絶対に急かせないから」
「良かった。だけどプロポーズは一生思い出に残る所でするつもりだから、それまで待っててな」
「うん!嬉しい!」
「じゃあ、そろそろアパートに戻ってHしょうか?」
「またあ⋯。せっかく良いムードだったのに⋯。ムード壊すようなこと言わないでよ」
「アハハ。冗談だよ」
「今日は来てホントに良かったぁ。まさか△ちゃんが私のこと、そういうふうに思ってくれてたなんて知らなかったから⋯」
「正直言うと、私ちょっと不安だったんだよね⋯。△ちゃんのホントの気持ちがよく分からなくて⋯」
「大丈夫だよ。俺は、「ちえ」以外の女の子と結婚なんで考えられないから」
「他に、凄~く可愛い女の子が現れれば別だけどな」
「えっ。それホント?私より可愛い女の子がいたら、その子と結婚しちゃうの?」
「アハハ。冗談だよ。俺は「ちえ」以外目に入っていないからね」
「良かった⋯。もう、△ちゃん脅かさないでよね⋯」
「私、本気で心配になっちゃったんだから⋯」
「ごめん、ごめん。じゃあアパートに戻ろう」
こんな感じで、私の母親と「ちえ」が初めて会った時のお話は終わりとなります。
それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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