焦らず、焦らず。どっしり愉快に、丁寧に生きる

この1カ月ほど、とにかく焦っている。毎日焦っている。「おいおい、どうした私」と、問いかけたくなるくらい焦っている。仕事の締め切りはもちろん、支払いの締め切り、日々の約束事などなど、いろいろなことに追われている。今までもこういうことは何度もあったが、この猛暑のせいか、自分の衰えのせいか、いろいろなことがはかどらないのだ。すると、焦る。焦るとなおさらいいことなんてない。先日は、暑さと焦りで、車をお店の壁に軽くぶつけてしまった。お店の方も気が付かないほどの軽いぶつかりだったので、お店の方も「知らなかったことにします（笑）」と許してくださったのが救い…。

丁寧な暮らしをしたいな。先日、ポロっと親しい友人に漏らしてから、昔からずっと丁寧に暮らしたいと思っていたことを思い出した。人によって丁寧な暮らしというのは捉え方が違うかもしれないけれど、今の私は、まずこの焦りからの脱却かもしれない。朝起きてからの自分の行動を一つひとつ、味わいながら、感謝しながら生活したいと思う。自分のペースで仕事をし、大切な人たちとゆっくり語らい、家族との時間を大切にしながら、たまには一人で過ごす日もあり…。若い頃は、分刻みの予定が入ったスケジュール帳を眺めるのが好きだったときもあったけれど、40も後半に差し掛かると、1日１個のスケジュールくらいでいいと思うようになる。ただ、それではご飯が食べられないので、1日に３つも４つもスケジュールを詰め込む。現実と理想の狭間でゆらゆらしている自分がいる。

たまたま今朝、最近知り合った女の子が、樹木希林の言葉をFacebookで紹介していた。「どうぞ　物事を面白く受け取って　愉快に生きて　あんまり　頑張らないで　でもへこたれないで」。この世は楽しい修行の場だからと、いろいろ面白く受け取っていたつもりだったけれど、最近はそれができていないとハッとした。もう少しどっしり構えてみようかな。焦らず、なんとかなるさと。考えてみれば、今までもなんとかはなっているのだから。焦ると、焦るエネルギーが余計なものまで引っ張ってくる。そうなると焦りのスパイラルに飲み込まれてしまうから、深呼吸してどっしりと構えてみよう。これもまた自分の人間力アップに役立つものに違いないと信じて。