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アバターが生み出す可能性についてアバターの歴史を調べてみた。

アバターを使って仮想空間を楽しむ私たち


アバターとは。みなさん、この言葉は一度でも耳にしたことはあるのではないでしょうか。新しい自分を作り出し、コミュニケーションを作る場所。現代では交わることがない人と関われたり、自分の理想の空間を作れたり。このアバターはコロナ禍で急速に普及したと思います。

アバターとは?


アバター(Avator)とは、SNSやブログ、チャット、オンラインゲームサイトなどのコミュニティサイトで登場する自分自身の「分身」を表すキャラクターの名称です。ユーザーは、コミュニティサイトの自己紹介ページに自己紹介文とともに配置され使われることが多いようです。
本来のネット・コミュニティの多くは掲示板や日記を中心としたテキストベースのサイトであったのに対して、アバターサイトでは、まさに「仮想世界」が成立します。
そしてこのとき、アバターには身にまとうための衣服や生活するための住居、さらにはそうした商品を購入するための貨幣が用意されています。まさに現実世界と同じです。その画面上の仮想空間で、自分の設定したキャラクターの外見を選び、意思表示や行動を行うことができます。その場所で出会う人にアバターが物を渡したり、会話したりといったことを行えます。
(https://www.weblio.jp/content/%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC

アバターの人気アプリ


アバターのアプリと聞けば何を思い浮かべますか。人気があるのは、部屋とオリジナルキャラクターやペットを作れるコミュニケーションゲームのポケコロ

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全国に10万人以上のユーザーによって評価された人気作品アメーバピグのアバターコミュニティ、ピグパーティ

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自分好みの衣装やインテリアやお店が作れる、ポケットランド

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アバターにも、用途によって様々なアプリがあります。利用者の好みや目的によって選ぶことができますね。これらのアバターは、どの時代から存在しており、私たちは利用しているのでしょうか。

アバターの歴史


アバターを世界で初めて使用したのが、1986年、アメリカのLucasfilmGamesの『Habitat』というサービスです。

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これは、一般向けに公開された最も古い空間で、そのときはテキストチャットがメインだった時代に現れた初めてアバターを使ったサービスでした。
その後Habitのライセンスを買った企業のひとつが富士通で、日本で最初に運用が開始された仮想空間になります。現在の世界では3D(三次元・映像が立体的なこと)が当たり前ですが、当時が2D(二次元・平面の映像であること)が主流で、当時はアバターの表情を変えれなかったり、動きに制約がありました。
その後2008年に入った頃から例に挙げたアメーバピグなど、ウェブブラウザのみで容易に動作するチャットが増え現在の形に移り変わっていくのです。アバターが私たちの目に触れるようになったのは、ここ最近の話でした。

匿名コミュニケーションで使うアバターの魅力


インターネットの普及により、SNSを用いた匿名コミュニケーションが現在広まっています。多くの人が現実の人間関係と切り離して、ネット上の相手と匿名に交流し、テキストをベースにコミュニケーションをとります。例えば利用者が多いLINE、Instagram、Twitterも画像はあるものの基本はテキストです。
そのため手軽では簡単でありますが、テキストのため表現力をつけることが難しく、曖昧に言葉が伝わってしまうことや、思っている通りに相手に伝わらないこともあります。しかし、アバターを使うとどうでしょうか。他のSNSとは違う魅力がありました。


テキストでは伝わらないジェスチャーの利点


アバターでは利用者がカスタマイズして性格や容姿を変え、別の人間になれます。匿名コミュニケーションの中でもアバターは唯一、仮想でありながらも顔が見れて、さらにジェスチャーを使うことができることが匿名性SNSと違う点です。
では例えば、「ありがとう」という言葉を想像してみてください。もちろんテキストだけでも嬉しいですよね。それに加え、ジェスチャーをつけるとどうでしょうか。対話相手の親しみやすさや、印象が良く見えませんか。テキストだけでなく、ジェスチャーを少し加えるだけで雰囲気も変わります。これがアバターが持つひとつの特徴でしょう。
(参照:https://www.katolab.nitech.ac.jp/html/research/sota.html


アバターになることでコミュニケーションが円滑に?


上記がアバターの動きが他のSNSと差別できる点であり、その他にもプラスになる効果があります。それは、本音が話せるということ。これはアバターに限らず、匿名コミュニケーションにおける一つの特徴でもあります。現実世界と切り離し、自分をカスタマイズしてアバターの世界でコミュニティに参加する。相手の顔が見えないからこそ、本音が話せて、アバターだから発信できた。そのアバターと匿名コミュニケーションを組み合わせ、新しい働き方を検討している実験がありました。
リモートワークで画面上で仕事が行える会社にて、アバターになって働くとプラスの効果があるのではないか。自分や相手がアバターになることで、コミュニケーションが円滑になる、より生き生きと働ける、という効果です。
もし怖い上司がいるとしても、その上司の見た目が柔らかい雰囲気であれば部下はどう思うでしょう。もちろん見かけただけがその人の本質ではありません。しかし少しでも比べると、気持ちも安心し、働く環境の面でもコミュケーションを取りやすい、働きやすい環境になるのではないでしょうか。話しかける側も同様で、より自分に自信自信が持て話しやすい環境にもなると考えられます。
このように匿名でコミュニケーションを取るだけでなく、今後新しい働き方でアバターが使われる日も近いでしょう。
(参照:https://neutrans.space/casestudy/1208/


コロナ禍で浮かび上がったアバターの可能性


アバターといえば、仮想空間でなりたい自分なれたり、空間を作ったり。その遊ぶためのツールで浸透されています。しかし、新しい働き方でアバターが使われるかもしれないというのと同時に、新たな可能性も見出されています。それはアバターによる接客です。アバター接客は、新型コロナウイルスの影響も相まって、急速に注目を集め始めたとも言われています。人と人が簡単に接触できない現代において、遠隔に夜接客システムにアバターを導入する。このことは、匿名性の良い影響も表れています。なぜなら、アバターの方が話しやすい、緊張しにくい、と相手が見えないからこそ本音が言えるような仕組みと同じです。これは、デジタルとリアルが融合する新たな可能性も秘めています。アバターが繰り出す、あたたかさ・親しみやすさ。新しい働き方と同様に、ますます市場が広がるに違いありません。


まとめ


このように今回はアバターの歴史から特徴、将来の可能性についてでした。匿名で使え自分の好きなようにカスタマイズできて生活し、コミュニケーションが取れることは、今人気沸騰している匿名性アプリとは違う魅力がありました。このように匿名でありながらも人とのコミュニケーションをとるツールは発達していき、私たちの拠り所の一つになっていくのでしょう。今後もアバターを使用した働き方や、新しい可能性があるので目が離せません。


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