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蛙化現象の私が初めて恋人に依存した話


かなり前に記事にした通り、
私は蛙化現象に悩んでいました。
(その記事はこちら↓)


気づけばこの記事から約2年。
私はやっと新しい恋愛を見つけた。

同じ職場の、1つ上、
私より身長が30センチ大きい人。


私が働き始めて2年目の時、彼が新しく入ってきた。
彼には仲の良い彼女がいた。
その頃私は1ミリも彼に興味はなく、
痴話喧嘩をよくするような、
“仲の良い友達”にすぎなかった。


彼が入社して10ヶ月くらいだっただろうか、
“別れました”
と伝えられた。
他の人から若干聞いていたから

「うん。しってます。大丈夫ですか?」
「はい…」

そんな他人の会話で終わり、
もう触れない事にした。



それから2ヶ月くらい経ってから
彼の態度がいつの間にか変わっていた。

全くしていなかったLINEも毎日の日課になったし、
なにか仕事で頑張ったら
「偉い!」「頑張ったね」と頭をポンポンしてくるようになったり…


心のどこかで、そんな毎日に救われながら
過ごしていた。
きっと私はこの時から彼のことが 
“好き”
だったのだと思う。
しかし彼は、まだ元カノに依存しているのを
知っていた。
必死に自分の心に嘘をついて、彼を好きな自分に
気づかないふりをしていた。全力で。


でも彼は、そんな私の心を知らない。
何回も飲みに誘われ、彼を知るうちに、
話すうちに、自分でも無視ができない程
“大好き”になってしまった。


でも話せば話す程、元カノとの関係性、依存度が
痛いくらい伝わってきて苦しかった。
「元カノと今でも会ってる」
「もう恋愛感情はないけど
元カノとの写真は消せない」
「元カノとの間に子供が出来たことがある。」
元カノとお揃いだったものも、
私に買わせようとしていた。


この時の私は、心が日々ボロボロなのに
それでもいいから
「彼と居たい」そう思ってしまっていた。


とある日、私が家庭の事で辛かった時、
彼は仕事終わりに「向かってるから。」
と会いに来てくれた。
家に居たくない私を、彼の小学校などの
思い出の場所に行ったり、
綺麗な星が見える場所に行き、車でRADWIMPSを爆音で鳴らしながら
駐車場で2人して寝っ転がったり。
この時彼が何回を優しく抱きしめてくれて
辛かった心も癒された。
人生で1番
“青春” を感じていた気がする。
仕事終わりの疲れている中、3時間も
私を気分転換させてくれた。


この時私は、認めたくなかった“大好き”を
素直に認めることができたと思う。


周りから言われる
「絶対◯◯くん、あなたのこと好きだよ!」
は、1個も信じていなかった。
彼がしている行動は皆んなにしていて
“私が好き”でしている行動だと思えなかったから。


情緒が酷く上がり下がりの毎日…
また、彼が飲みに誘ってくれた。


帰り道、告白してくれて
私は大泣きしながら
「辛かっだああああああ😭😭😭」
と抱きついていた。
「ごめんごめん」と言いながら私の頭を撫でてくれた彼の温もりを今でも思い出せる。


蛙化現象だった私からは想像もできないくらい
LINEはちゃんと返すし、
毎日のように仕事で会ってるのに
会ってない時間が耐えられないくらい
常に一緒に居たかった。


結婚したいと思っていた。
彼からも
「結婚したいね」じゃなく
「結婚したらさ、」
と当たり前に未来の話をしてくれるのが
心から嬉しかった。


しかし、私はなんだか付き合っている
感覚が無かった。
私は凄く好きなのに、相手からの好意を
感じれなかった。
彼にそれを伝えて
「なんでだろう…好きだよ?」
そう言われても
私の付き合ってる感覚は生まれなかった。



彼のLINEの返事は遅くなり、
遊ぶ予定だった日も忘れていて。
記念日も何も言われず。
元カノとのプリクラも財布に入っていた。


私の心は既に枯れていた。


彼の気持ちはもう、私に向いていない。
そんな事は分かっていた。
でも、別れる事の方が怖かった。
私は完全に依存していたのだ。
自分でもわかるくらいに。


彼と付き合ってから、圧倒的に辛い事の方が多い。
別れたほうが自分にとって良い。
きっと心が安定する。


分かっているのに、
離れられない。


そんなある日、旅行する所を決めよう!
と話す予定だった日。


車の中で、何かを言いたそうにずっと
抱きついて離れない。


「お話があります。話し合いたい。」


「なにー?」


そう聞いても中々言わない。
10分経ったくらいだろうか、
ようやく口を開いた。


「俺と付き合ってから、◯◯が辛そう。
俺といても幸せになれない。」


まだ、別れ話をされてる事に気づかなかった。


「今での色んなこと?それはもう、
私の中で解決したよ!もう別に傷ついてないよ。」


大嘘だけど、こう言うしか無かった。すると、


「良くない。俺が良くない。」



あー。「俺」がね…
いつもそうだ。私の気持ちは考えていない。


「◯◯のこと好きだけど、
本当に好きなんだけど……」


この続きは無かった。
きっと、“好き” 以上の大きな気持ちが
生まれなかったのだろう。
この時に、別れ話だと気づく。


「優しすぎた。」



そう言われた。私には難しいよ。
彼が付き合ってすぐの頃
「メンヘラになりそう」
と言ってきたから私は不安にさせないように
頑張っていたつもりだった。
しかし彼にとってはそんな平穏な毎日に
刺激が足りなかったのか。


よく「恋は駆け引き」というが
初めてその通りだ、と思った。



何回も何回も引き留めた。
こういう時、すんなり受け入れる方が
カッコイイし、
素敵なのかもしれないけど、
まだ彼に依存しきってる私には
到底できない事だった。


でも、受け入れるしか無かった。
彼は最後にこう言った。


「もし俺がまた好きになって、
◯◯がもう俺の事好きじゃなかったら
またイチから好きになってもらいにいくから。」


だめだよ、そんな事言っちゃ。

最低だね。

なんて言いながら
彼から振ってるのに
抱きしめて、離してくれない。


バイバイして、2時間は動けなかった。
次の日も仕事で会うのが凄く辛く
何回も泣きながら1日を終えた。


別れた後も

“私のアピールがすごかったから付き合っただけ”
“(付き合う前)性的な目で見れない”

そんな事を言っていたのを知り、
深く傷ついた。



それなのにまだ、依存している。


それはきっと
私の弱さと、彼が変わらないから。


突然呼ばれて行くと、
抱きしめられたり、
付き合っていた頃と何も変わらなく
接してくる。


呼ばれて会ってしまう度に、
また、心が枯れていく。



依存を無くすためには


“ 他に夢中になれるものを探す ”


どのサイトを開いてもこれだ。
私には推しも沢山いるし、
語学勉強だってしている。
やる事も、したい事も夢中になっているものは山ほどある。


なのに抜け出せないし、
RADWIMPSも聴けなくなった。


しばらくは、諦める事にした。
自分の気持ちに嘘をつくのも良くないし、
こればかりは自分でコントロール出来るものではなかったから。



この恋は
私にとって凄く苦しく、辛いものだった。
蛙化現象が起きてしまう私が人生で初めて
好きな人に、恋人に、元彼に、依存してしまった。


予想していない未来だった。



この恋と別れを いつか愛せるように、
いつか“ あの恋があったから ”と
話せる日を夢見て。



やっぱり私は、誰かと幸せになりたい。

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