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桑の木
先週の投稿で、桑の木が希少であることを話しました。
桑の希少性に関するエビデンスが欲しかったのですが、ネットや手持ちの資料では見つからず、都立図書館のレファレンスサービスを利用させてもらいました。
レファレンスサービスは、都立図書館へ見つからない情報に関する質問をして、司書の方々に資料を検索してもらうサービスです。
今回、レファレンスサービスを通じて水産業の漁獲高のように、樹木別の収穫データを残している資料はないか?と質問してみました。
結果から話しますと、樹木別の収穫データはないということでした。
針葉樹、広葉樹という括りで、カテゴリー分けされており、細かな種類は把握できないようです。
ちなみに、広葉樹の素材生産量は1975年(1330万平方メートル)から徐々に減少し、2002年以降は200万平方メートル台であるようです。
その他、いくつか桑の木の希少性に関する情報を提供いただきました。
・明治時代、床の間の材料として大量に伐採されてたことにより、現在は希少になっている
・御蔵島産のシマグワ(島桑)は希少な最高級材
漁獲高ならぬ、樹獲高(そんな言葉はありません)のようなものがデータとしてないということなので、桑や山桜などの希少な木が国内にどれほどあって伐採されているのかがわからないようです。
伐採された数は把握できていないと思いますが、国や自治体は希少な木を天然記念物に指定して管理しています。
桑の大木としては群馬県にある薄根の大クワが有名です。
薄根の大桑について
このままでは、薩摩琵琶に使用される島桑や山桑はいつの間にかなくなっているかもしれません。
今後は情報技術も駆使して、いかに木を残して育てていくか、木材を使用していくか、雑木林を増やしていくかを考えていく必要があります。
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