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Re:身近な日本大発見! in鹿児島「歩くには広すぎる島:種子島」

以前書いた記事を一話読み切りに再編集しました。

さて、『3密を避けた旅行』をコンセプトに続けてきたこのシリーズですが、県本土をほぼ全域網羅した形になり、最終回とすることにしました。

最終回の場として選んだのは種子島です。鹿児島は離島の人口・面積ともに日本一ですので、離島にノータッチで終わるというのは【鹿児】で終わってしまうようなもの。身近か?と問われるといささか返答に困りますが、夜明け前に家を出て始発の高速船で島に渡ってレンタカーで一周する日帰りプランも理論上可能なので、ギリ身近と判断しました。


種子島と言えば…?

皆さん、種子島と聞いて何を連想するでしょうか?

鉄砲伝来の島…宇宙に一番近い島…美しい自然に溢れた場所…

更にアニメの聖地でもあるそうですね。秒速5センチメートルというのは私もタイトルは聞いたことがあります。

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観光案内所には聖地巡礼者用のパンフレットもおいてありました。

さて、旅行のレポというとオススメスポットを紹介するというのが一般的だと思いますが、今回はやめておいた方がいいことをあえてやるというのをコンセプトにしていきたいと思います。ズバリ、島内の移動は徒歩縛りです。

種子島の広さは鹿児島県内で言うと奄美大島、屋久島に次ぐ3番目で、北薩の長島の4倍以上の面積があります。歩くには広すぎる島というタイトルは私の実体験からきています。

そもそもなんで歩く必要があるのか…理由はこちら↓

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西之表港近くの公園で面白いぶら下がり健康器を見つけ、衝撃の事実が判明しました。なんと…



懸垂が一回もできない…!



本当にびっくりしました。謎の左肩痛で半年ほど肩が上がらなかったのもありますが、明らかに脇腹についた重りが悪さをしています。痩せなきゃ。

絶対に行った方がいいのは「鉄砲館」

23㎞歩いた苦行の話に移る前に、フェリーで種子島に訪れた際に抑えておきたい場所を一つだけご紹介します。種子島は大きく3地域に分かれ、フェリー乗り場のある西之表市、飛行場のある中種子町、宇宙センターのある南種子町となります。

西之表市では雨天でも関係なく観光可能な鉄砲館をまずチェックするといいでしょう。鉄砲以外にも様々な展示物があり、刺さる人にはとことん刺さると思います。内部はぜひ現地で見てもらいたいので外観だけご紹介。

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独特な形状の鉄砲館
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ジャイロスコープと火縄銃を組み合わせたモニュメント
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更に影が島津の家紋になる! 作った人は天才かな?
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別の場所から見ると、船をモチーフにしていることがわかります。
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第十四代種子島島主、種子島時堯公の銅像

鉄砲館はフェリー乗り場から徒歩で苦も無く(私は)行ける距離にありますし、バスやタクシーを利用するという手もあります。付近に観光スポットが複数あるので、押さえておくといいでしょう。

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高台を目指して…

歩くといっても目的地がないと甲斐がありません。かの有名な軍師馬謖も、とりあえず山に登ったので私も高いところを目指すことにしました。

道中にてみかけたものを紹介

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ハイビスカスっぽい花があちらこちらで咲いており、蝶の姿も見れました。

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渡りをする蝶、アサギマダラ
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クロアゲハかな?
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西之表市の蝶「ツマベニチョウ」

自分の畑で飛んでいないチョウ目は綺麗でいいですね(遠い目)

ダム発見!

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2時間ほど心を無にして歩き続けると、種子島唯一のダムである西京ダムに到着しました。
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見ての通り周囲を高い山に囲まれているわけではありません。流域面積は4.2㎢です。鶴田ダムが805㎢なのを考えると、雨を集める能力は高くなさそうですが、種子島自体が年間を通して雨量が多いうえ、粘土質の土壌が貯めた水を逃がしにくいダムなのだと思われます。

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熊毛層は過去の海水面の上下により魚介類の化石が良く出土するそうです。
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ダム周辺は公園として整備されており、住民の方々の憩いの場になっているようでした。
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子供が喜びそうな遊具も!

歩くことで気づくこともある

ある種の修行めいた観光となりましたが、道中にいろいろと面白いものを見つけましたのでご紹介をば。

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ふるさと歴史散歩の看板
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ふらっと立ち寄った栖林神社にて、おみくじ販売機を発見!
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このシリーズ最後のおみくじチャレンジは小吉。『満つれば欠くる』というそうですし、むしろ伸びしろがありますな!

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商店街の方々が設置されたアートベンチをめぐってみるのもいいですね。

あらゆるものがビビットカラー

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フェリー乗り場にて、マリンスポーツ推しの看板

種子島と言えば綺麗な海…ですが、個人的には大気の透明感に驚かされました。非常に個人的体感で伝わるかどうかわかりませんが、子供のころ2.0だった裸眼視力が1.0に長らく落ちていたところ、種子島では2.0に戻った…という感じでしょうか。『子供のころ見た空の色はこんな風だった』という感覚。

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何の変哲もない草原
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そこら辺に生えている桑の実

そこら辺を歩いているだけで景色がこれだけ鮮烈だと、アニメ作品の舞台にしたくなる気持ちもわかります。九州本土は特にここ十数年くらい、晴れていてもなんかモヤっとした感じがする日が多いんですよね。

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しかし方々見て回った挙句に長距離歩行で股関節がガタガタになって、サンセットビーチの撮影に間に合わなかったのは誤算でした…完全な作戦にならんとは…(行き当たりばったり)

11月は天候としては安定していますし徒歩で観光しやすいですが、日が短いのはどうしようもないですね。もし種子島を徒歩で一周しようと思っている若さ溢れるチャレンジャーがおられれば、決行は4月をオススメします。

私がもし次に来ることがあれは、海岸線をドライブしたいと思っています。



ここまで読んでいただきありがとうございました。

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