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【生活単元学習】どんな学習?

以前、保護者面談で「生活単元学習ってどんな勉強をするんですか?」と聞かれたことがあります。
確かに、生活単元学習は特別支援学校の特有の学習ですので、保護者の方も気になりますよね。


そういった経緯もあり、今回は【生活単元学習】について書いていきます。



①学習指導要領における生活単元学習

先ほども述べましたが、生活単元学習は特別支援学校の特有の学習です。
主に知的障害部門の学校で行われています。
学習指導要領は、こちらになります!

②生活単元学習の学習方法

生活単元学習は、障害のある子どもが学校の教科書だけでなく、日常生活の中での経験や活動を再現しながら学んでいく仕組みになっています。


例えば、学校で料理や買い物、交通ルールや遊びなど、子ども達が日常的に行うことを毎日繰り返し行うことで、生きるうえで必要な知識やスキルを身につけていくということになります。

特に、知的障害部門の特別支援学校の日課は、毎日同じ時間帯に各教科・領域が設定されている学校が多く、生活単元学習も繰り返し行なって、スモールステップで学習をしていきます。

③なぜ知的障害児に生活単元学習が必要?

知的障害の子どもたちは、学習のペースや方法に個人の特性があります。
また、記憶することや新しいスキルを身につけることに時間がかかりやすくいため、毎日の繰り返しがとても大事。

生活単元学習は、知的障害の子どものペースに合わせて、毎日繰り返し行なっていくことで、社会参加に必要な知識やスキルを身につけていくために必要な学習といえます。

④生活単元学習の実践例(魚つりゲーム)

では、私が実際に行った「魚つりゲーム」の生活単元学習をご紹介します!
知的障害があり、魚つりの経験がない子どもが多くいましたので、学校でできる範囲で行いました。


手作りの竿と魚はこちらの動画を参考にしました!

単元期間5日間(50分授業) 
①画用紙を切ったり貼ったりして魚を作る。口にマグネットをつける。
②竹とたこ糸でつり竿を作る。
③簡易プールに魚を入れて釣ってあそぶ。
④自分や友達が釣った魚の数をかぞえる。
⑤一番多く魚を釣れた「名人」を決める。
といった流れで行いました。

魚が釣れるように良くマグネットを見ながら竿を操作していたこと。
友達と一緒に「いち、に、さん」と数をかぞえて算数の学習できたこと。
各教科の内容も踏まえながら日常生活を再現して学習ができました。

⑤生活単元学習の実践例(ハロウィンパーティー)

次に、秋の時期に行った「ハロウィンパーティー」の生活単元学習をご紹介します!
「ハロウィン」のイメージがもてなかったり、仮装してお菓子をもらいにくい経験がなかった子どももいたので、今回の学習を計画しました。

単元期間8日間(50分授業) 
①「おばけのばけちゃま」を踊る。
②ビニール袋を使って衣装を作る。
③衣装作りの続き。
④宝探しゲーム(教室内を真っ暗にして光るおもちゃを探す)
⑤宝探しゲーム
⑦校長先生と教頭先生におかしをもらいに行く。
⑧仮装のファッションショーをする。

宝探しゲームは、暗闇に光るおもちゃを見つけると嬉しそうに、目を輝かせていました。
校長先生や教頭先生からも「トリック・オア・トリート」を覚えておかしをもらうことができたので、これが家庭に帰ったときに生かされることを願っています。

今後も、知的障害や発達障害の情報を中心に発信していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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