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【太陽超人ラー_アートギャラリー】

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『太陽超人ラー』の世界観を、イラストと文章を用いて表現してきます! ビジュアルと共に、ミニ小説としてもお楽しみください。 ここに投稿されていくものの中から、後々カレンダーになっ…
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心を閉ざせば、人の思いには気づけない。

心を閉ざせば、人の思いには気づけない。



物には魂が宿る。それは人が何かしら想いを込めて作り、触れ合った時間がそうさせる。

相変わらず新たな器の見つからない「ラーだった魂」(以下ラーと呼称)は、また新しい魂と出会う。

出会った魂は、前世が紙芝居だったらしい。

ラーは「なぜ骸骨なのだ?」と聞く。その紙芝居の魂は「私はかつて子供達に親しまれていた英雄の紙芝居の主人公がこのような姿だったのだ。」と答える。

新たな器が見つからない二人

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オンボロな太陽神ラーだったとき

オンボロな太陽神ラーだったとき



相変わらず新しい器は見つからないので、暇つぶしに「ラーだった魂」は「ラーだったとき」を思い出していた。

〜古代エジプト〜

ある街にガラクタを寄せ集めて作られた像から「太陽神ラー」が実体化した。

しかし、街には多くの「太陽神ラーの像」が存在し、既にいろいろな「太陽神ラー」が実体を得ていた。

王様の権威の象徴などを背景とした他のラーほど、多くの人々に親しまれており、古いガラクタを寄せ集めて

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暇な付喪神

暇な付喪神



「あ〜暇だ。暇なのだ。」

かつてのエジプトで、太陽神ラーだと慕われた像に宿った付喪神は、文明が滅びたのと同時にその器から抜け出し、次の器が見つかるまで長い長い異世界で暇つぶし・・・・・・。

その世界には、この太陽神ラーだった魂と同じように、人間に忘れ去られた「物たちの魂」や、これから誰かの創造により「何かになる予定の魂」などさまざまいる。いわゆる付喪神の世界だ。

魂たちはここで、また存在

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