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Foot know project ー足るを知る実験ー

2023年の夏に「整心屋と伝記屋は一体どこを目指しているのか?」とい問いを自分たちにした。
整心屋と伝記屋は、「問い」を繰り返すことで、疑問が解かれ、心を整えることで暮らしが成り立っていくことを目標に、話聞くサービスを行なっている。伝記屋は補助的な役割で、心という目に見えないものを「伝記屋style」というzine(オリジナル雑誌)にすることで、見える化して確かめられるようにした。
イベントを繰り返す中で手応えを感じはしたが、やはりバーチャルよりはリアルな体験が必要だと思った。

イベント会場(4月:広島県)

その前に、2023年に行っていたバンライフ。そして、その際に出会った人たちの暮らしを体感して思った。みんなが、こうやって自分に必要なものを知って、無理なく「すぎる」をなくし、「足りる」を知れば、社会は循環するのではないか?と。

バンライフ(マツダ:ボンゴバン)

Foot know project ー足るを知る実験ー

foot=足、 know=知る 英語はほぼできないので、直訳で親父ギャグっぽく「足を知る」projectで。 自給自足は、都市部やアパート暮らしでは難しい。 でも、みんなが「すぎる」を控えて「足りる」を知れば それは持続可能な社会に一歩近づくのではないか?というのを実験するproject。

生きていると毎日が本番で、どうしても「うまくしなきゃ」「間違えたらダメだ」と強く思う瞬間がある。しかし、人生はある意味いつも練習なんだと思う。だからこそ、実験という言葉を私は大切にしている。

実験とは?
事柄の当否などを確かめるために、実際にやってみること。また、ある理論や仮説で考えられていることが、正しいかどうかなどを実際にためしてみること。

実際に経験すること。

コトバンク

語意にもあるように、自分で考えて、実際にやってみて振り返るプロセスが組み込まれている言葉だと思っている。人生も、自ら考えて行動して、自らの行いを省みることが大切だと思っている。
生きることの本質を掴むための、シンプルなプロジェクト。自分自身に向き合うのが、「Foot know project ー足るを知る実験ー」です。

未来予想図

Foot know project 未来予想図

食:育てて食べる体験(畑・山・川)

・畑で作物を育てて食べる
・山菜を採って食べる
・味噌や酵素シロップなどを作って保存する

ある程度の規模感の畑がついているシェアハウス(ゲストハウス)で、その畑で作物を作り食べることを行う。生きることは食べること。その食べるための、つくることを行うことで見える視点がある。そして、つくることで自然という存在を感じやすくする。

住:エネルギー循環型住居(オフグリット空き家再生シェハウス)

地方の問題になている空き家を活用して、昔の暮らし+テクノロジーのハイブリット型のシェアハウス。オフグリット型住居にして、電気、水などをうまく循環させる住居。オフグリットにすることで、災害時でも暮らし続けられる地域のシェルター機能も果たす。

シェアハウスを「住」空間と、「公」空間をつくりヒトも循環していくようにする。人が循環することで、新たなアイディアや、スキルや知識の幅が広がっていく。町の公民館的な役割を果たすことで、自治にも参画していく地域密着型シェアハウス。

「オフグリット空き家再生シェハウス」のイメージ図

衣:着るを考える

・洋服を自分でつくる
・着終わった服の譲渡会

当たり前にきている服のことを考える。子供が成長するときれなくなる服を、次に着る人に回していく。そして、大人が買い過ぎている箪笥の肥やしも循環させる。着る時、着終わる時を考えて「オフグリット空き家再生シェハウス」のイメージ図

本:古本屋

本はいつでも、気づきや問いを与えてくれます。そうすることで、私たちは「考える」ことができます。考えると、いろんなものが情報となって入ってきて、自分なりに咀嚼しようとします。咀嚼しきれないものは疑問として残り、咀嚼できたものは自分のものになっていきます。このように、人の頭が循環することも循環していく社会を作るのには大切です。
そして、古本屋にする理由は「もう読まれた本」を循環させるためです。本はどの年代に書いたものでも、どんな時代でも通用すると思っています。また、読む人によって気づくことは変わります。本を通して対話することで、考え続けることが循環してきます。

芸術(アート):ギャラリー

宮沢賢治の『農民芸術概論』を読んで、ただ働くのではなく、自らが感じたことなどを何かを使って表現すること。創造することの大切さに気づいた。自分自身も、社会人2年目から詩を書き始めた。詩を書き出したら、文字にはできない感覚を絵にしたり、その時見たものを写真で収めるようになった。このように、芸術(アート)は暮らしにもっと根付いたら、日々感じることをもっと味わうことができる。また、どうしようもない苛立ちや悲しみも表現として昇華することができる。作品になることで、蓋をして葬り去るのではなく、いつかのためにとって置くことができる。

人の循環

拠点を持たず「コとなジカン」をスタート!

foot know projectは、本格的に進んでいくのはもう少し時間がかかりそうです。というのも、急ぐよりはタイミングだと思うので、その時が来たら本格的に拠点を構えてスタートします。

その前に、始めたのが「コとなジカン」です。詳しくは下のリンクよりご覧ください。一歩一歩ゆっくりと、foot know projectに向かっていきます。

整心屋と伝記屋 店長


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