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金子みすゞのこころ–矢崎節夫 他

小さい頃、何のきっかけかそれすらも覚えていないけれど、すっと私の心に留まり、そして今も童心とともに寄り添ってくれている詩の数々。

それはとてもシンプルなもの

金子みすゞの詩、人物についていろんな方がその心を書く。
そうそう、そうなのよね。
文才のある方々によって私の言語化できなかった金子みすゞの詩に対する感想が、綴られている。
自分が小さな頃、文字が読める様になったあの頃から今まで、こうして惹かれているのはそういうことなのだと分かる。

童心のあの頃へと帰える


絵本を読む様に、音韻の感覚を楽しむ。
生き物や人の生き方に触れる。
なんでも無いことに、光を見出し楽しんでいたあの頃。
小さきモノに心を寄せる感覚を、私は確かに持っていたのに、今はどこへ?
あの頃たしかに私も感じていたことを、今は感じれていなかった。
改めて読むとその純粋さに心打たれる。
優しい心で、シンプルに。当たり前のことが難しい。自分の醜い部分も、みすゞの詩は優しく包んでくれる。それが余計に恥ずかしくなって、また後悔する。
痛みも憎しみとかも、全部包んでいけるようになりたい。

きっと、まだまだこの世界は輝き続ける

享年26歳。金子みすゞが命を置いた歳。
私も今同じ歳となる。
時代が違うし、みすゞが生きてた頃と女性の生きやすさも違う。だから私が彼女に思いを寄せてもきっと理解することが出来ない事も多いと思う。
何を見て、何を思い彼女は生きていたのか。

有名な一節。何度も何度も胸を打つ。
暗記しているくらい身に付いているはずなのに、どうして簡単なことを忘れちゃうんだろう。
でも、大丈夫。
みすゞの詩が残る限り、好きだって読み続ける人がいる限り、きっとこの世界は輝いていけると思う。

みんなちがって、みんないい

わたしと小鳥とすずと


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