家の中で消耗しない!世界同時多発コロナ禍時代の越境的メディアチョイス
「世界同時多発コロナ禍」とも呼ぶべき事態になって、まもなく一か月。普段、家の外で働いている人にとっては、自宅で過ごす時間が多くなってきて、テレビのワイドショーやニュース番組にもそろそろ飽きてきていませんか?
SNSを読むのが好きな方の中には、タイムラインに流れてくる激しめのメディア批判がついつい目に入ってギスギス、実際書き込んだりしてもなにも解決せずにヤキモキしている人、おりません?
そこで、ひとつご提案です。
ほんの少しでいいので英会話が聞き取れるようでしたら、ためしに海外のテレビニュースの生放送をご覧になってみることをおススメします。BGMの代わりみたい感じで。リモートワーク中の息抜きとしても。
海外の政界や経済界の指導者たちが投げかける言葉や態度が「生」で見られます。その発信方法を比較して見るのも面白いし、具体的な対策を比較して自分の国や組織、社会のありかたを客観的に振り返るきっかけになる。これから日本で起こりうる事態を先読みする上でも役に立ちます。英語が得意な方にとっては、知りたい情報やデータが見つかるかもしれません。
「出羽の守」になれってお話ではありませんよ。
そんなことよりも、なにより気分転換になります。内向きになりがちな目線が「外」に向かいます。
私が自宅にいる間に「ながら視聴」しているサイトを下にまとめました。一日中流れていて、どれも無料です。
CBSニュース(米)
ABCニュース(米)
アル・ジャジーラ(中東)
スカイニュース(英)
ABC24(豪)
フランス24(仏)
チャンネル・ニュースアジア(シンガポール)
RT(露)
ブルームバーグ(米)
https://www.bloomberg.com/live
それぞれの画面の右下にある歯車マークのところで「subtitles」というボタンを押すと、字幕が出てだいぶわかりやすくなります。英検3級までしか持っていない私が言うので本当です(笑)。
〈世界同時多発コロナ禍〉におけるメディア選択って、こんな発想もアリかなと思っております。病原菌とリスクはおんなじだし、起きている現象も課題も、世界どこでも似たり寄ったりなんで。(ただし、政策はそれぞれ。報じ方はいろいろ。。。)
こんな感じで世界のニュースをBGMのように流しっぱなしにしている間、人々が医療従事者に向けて毎晩それぞれ拍手して励ますイギリスでのキャンペーン「Clap for Our Carers (医療・介護従事者に拍手を)」の存在も知ることができました。この間、医療従事者や医療行政にかかわっている方々には本当に頭が下がる思いをしているので、思わず子どもたちと真似してみたくなる取り組みですよね。(そういえば、そのむかし、「アイスバケツチャレンジ」って、ありましたね。)
うーん、いかにもイギリス王室らしい。
さらに、「自分の眼」で世界の今を確かめたいには、〈ライブカメラ〉もおススメします。
たとえば、こちらのサイトからはニューヨーク・タイムズスクエアの「いま」が「自分の眼」で見られます。
この記事を書いている日本時間の土曜日午前10時は、ニューヨークの金曜日夜9時。一番盛り上がっていそうな時間のタイムズスクエアが過疎っています。同じく金曜夜の東京・渋谷スクランブル交差点にはまだまだ多くの人々が歩いていたのに、アメリカの「ロックダウン」のリアルに驚きました。
タイムズスクエア以外にも、コロナパニック下の世界の風景がこちらで見られるので、自宅で本や資料を読んでいる間に流しています。
【世界のライブカメラ】
https://www.cametan.com/world/
家族と一緒に見ると、ちょっとした旅行気分になるかも!?(...いやいや)
私のお気に入りは、イスラエルの嘆きの壁とメッカのカーバ神殿です。
なにかと思い通りにならない毎日が続いていますが、外に目を向けることで「自分たちだけが大変なんだ」と思い込まず、少しでも前向きに日常が過ごせますように!
*初出:フェイスブックページ「常井健一の仕事部屋」2020年3月16日、28日