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わりとすぐにしにたくなる。

 体調が悪くなると、そして体調は自分でも掴めないタイミングでふいに悪くなるのだが、わりとすぐに死にたくなる。それは、若い頃のような、存在したくない感じ、今すぐ無になりたい感じ、昔「生きやめたい」と表現したことがあるのだが、(わたしは、積極的に行為として「死亡」をしたいと思ったことはない)、そういう感じの「死にたい」とは少し違うように思う。

 ある水準以下に体調が行ってしまうと、その水準の上に戻すのが、とても大変になってしまう。自分へのケアが追いつかないし、そのためのエネルギーを捻出できない。お風呂に入るとかヨガをするとか、環境を整えて手厚く寝るとか、そういうことをすると楽になることは知っているのだが、ただもう、手を放して底に沈んでしまいたいと思う。浮くにも泳ぐにも、体力は要るのだ。

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個人誌『離婚した時、もうセックスは終わりだなと思っていた。』に続く、傷つきと回復の約2年間の記録。わたしたちの未来に、つつましやかだけれど…

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