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メルカリ ハロ:スポットワークの新時代を予感させるが、課題も多く

今回は、メルカリが新たなスポットワークプラットフォーム「メルカリ ハロ」を始動させる計画について、そしてその背後に潜む課題について考えてみたいと思います。


新しい働き方の提供

メルカリは、2024年初春に「メルカリ ハロ」を開始する予定だと発表されました。これはスポットワークの求人プラットフォームで、これにより単発や短時間の雇用契約による新しい働き方を提供しようとしています。
これまでの「モノ」「お金」「信用」に続き、「時間・スキル(働く)」を加えることで、メルカリのエコシステムを更に拡張し、様々な価値の循環を促進する狙いがあります。


期待と課題

この新プラットフォームに期待が寄せられていますが、同時にいくつかの課題も浮かび上がってきます。それらを見てみましょう。


1. 個人事業主中心の利用

まず、メルカリ ハロは主に個人事業主からの業務委託を想定しているようです。しかし、これにより、一般の個人への対応が難しく、一部のサービスが制約を受ける可能性がある点に注意が必要です。


2. 勤怠評価の悪化

また、企業側が従業員に対してWワークを禁止することは難しい一方で、従業員の日中の業務に支障が出てしまうことが懸念されます。これが勤怠評価の悪化に繋がる危険性もあるでしょう。


3. 個別能力の価値

時間制や依頼事項に応じて個々の能力を切り売りする場となるため、結局は価格競争が起こる可能性もあります。値段を下げざるを得ない事態に陥ることが懸念されます。


4. 風営法の規制

さらに、風営法に引っかかるような求人が出てくる可能性も考えられ、メルカリはその管理体制にも気を配る必要があるかもしれません。

以上が、メルカリ ハロの新しいスポットワークプラットフォームに期待と懸念が入り交じる要因です。
詳細な事業目標はまだ公表されていませんが、社会的課題である人手不足とスポットワーク需要に対応する重要な一歩となるでしょう。
この新しい働き方がどのように展開し、課題にどのように対処していくのか、注目が集まります。


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