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採用記事を書く時のヒント①~体験編~
私がこれまで採用記事を担当したときの成功事例を残しておきたいなと思いツラツラ書いていこうと思います。
採用に困っている会社の人事担当者の方のヒントになれば嬉しいです。
遺品整理会社の求人募集の思い出。
以前、遺品整理の会社の採用記事を担当したときの体験記を書きたいと思います。
みなさんは「遺品整理」についてどんなイメージがありますか?
おじいちゃん、おばあちゃんのお部屋の片付け?
引越会社みたいな仕事かな?
箱に詰めていくだけだから簡単そう!
私も依頼をいただくまで知りませんでしたが、
様々な状況の中で遺品整理の依頼がやってきます。
老人ホームに入るから部屋を片付けたい方や
病院で亡くなったのでお部屋を片付けてほしいという親族の方。
中には孤独死や自死のため荷物をまとめてほしいという不動産管理会社の方からの依頼もあります。
私が担当したのは、現場作業スタッフの募集記事でした。
依頼主や親族が現場に立ち会ってくれるケースもあれば、
親族が遠方に住んでいてなかなか帰れないので依頼されるケースもあります。
そして孤独死や自死などは警察がご遺体を回収した後の現場に入りますが、
発見が遅れた場合など室内で発生した虫が屋外に出ないよう
窓も戸も締め切った状態で防護服を着用し
清掃・除菌・荷物づくりをするそうです。
夏は冷房もかけられないため過酷な現場になると伺いました。
上司からは「正直そんな仕事したがる人いないでしょ」という身も蓋もないコメント。(仕事取ってきたのは他でもないその上司です)
最初仕事についてありのままを記事に書きました。
その求人は必要な資格もなく、お給料など福利厚生も良かったので
月に2~3件ほど応募がありました。
しかし、会社側の希望する人物像ではなかったらしく「不採用」の連絡が入りました。
会社側の希望する人物像
私は不採用にした理由を伺いました。
すると
「オカルト好きだから応募した」
「面白そう」という応募動機だったからお断りしたそうです。
そこでもう一度「希望する人物像」をヒアリングしました。
ご親族はお亡くなりになっただけでも悲しいのに、
そんな中荷物も整理しなければいけない。
自分の家族の荷物のように取り扱えるスタッフが希望です。
その遺品整理の会社の希望する方は
「依頼主や遺族の心に寄り添える人」でした。
そこで私は心に寄り添った記事を盛り込みもう一度求人記事をアップし、
応募が数件入り、無事3名採用に結びつけることができました。
採用成功のポイントは「体験」だった。
半年後、その入社した3名の方にアンケートを書いてもらいました。
入社前はどんな仕事をしていたか
どうしてこの会社に応募したのか などです。
そのアンケートで分かったことですが今回採用になった3名全員が
「親族が亡くなったことがある」
「親族の遺品整理をしたことがある」という回答でした。
遺品整理の「大変さ」や
親族が亡くなった「悲しみ」を知っているため
「その体験があるから私ならやれるかも」と応募したそうです。
痛みや悲しみがわかるからこそ、その会社が届けたいメッセージが伝わったのかなと感じました。
採用記事に「映え」は必要ない。
採用記事を書くとき気を付けるようにしているのは
「できるだけ現状を伝えること」
いくら良い事を書いて応募があり採用したとしても
実際に働いてみて求人記事に嘘があると本人が感じると
その人は100%離職します。
「求人うそじゃん!」と本人が思わないように丁寧に書く必要があります。
「映え」や「盛り」は求人記事に必要ないと私は思っています。
そして、会社が本当に大切にしていることを求人記事で伝えていないと
会社が向かおうとしている方向性が求職者は伝わりません。
「伝えてない」から「伝わってない」
これは普通の事です。
「伝えてない」から「思った人が応募してこない」
これも普通の事ですね。
面接のときには、求める人材について
会社と応募者同氏が改めて相互確認することも必要です。
採用も仕事も「量より質」の時代。
丁寧な求人記事を書いておくと、
届けたい求職者にきちんと届くと私は信じています。
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