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サムライ・ニンジャスレイヤーが面白い

以前から物語の存在が示唆されていた「サムライ・ニンジャスレイヤー」のエピソードが初公開されました。

『ハイヌーン・ニンジャ・ノーマッド』

これすごい好きです。

なんていうか、翻訳文体が実に音楽的で面白いと思います。
前・中・後の3セクションに分かれているのですが、文体が徐々に変化してゆきます。

これがフロアでDJしてるみたいな翻訳でめっちゃアガる。
チキシーチキシー……みたいな静かな始まり方をして、段々盛り上がって暖まってきたところでドーン!ともってくるような、そんな感じ(うまく言えない)……!

前編では抑制の効いた時代劇文体で始まったかと思いきや、やはりカタカナ用語がチラホラ混じっていて、ただの時代劇じゃなさそうだという様子が窺えます。
中編ではバトルシーンが描写されますが、カタカナ度が増え、スピード感も出てきます。比喩表現にトマトだのハンバーガーだの言い出していてやはり只事ではない。
後編はもう最初からアップテンポでテンション高く飛ばしており、「空手」は「カラテ」になるし、カタカナも英単語もアルファベットも出てくる!

文章そのものの映画的な語り口に合わせるように翻訳文体のアレンジが行われており、文章が脳内に創り出す映像世界と自然にマッチするので、読んでいて不自然さを感じることなく、むしろ世界に引き込まれます。

近未来を舞台としたニンジャスレイヤー本編(1〜4部まであり、4部は現在進行形で連載中)とは、また違った味わいがあります。

ニンジャスレイヤーってなにさ?という方は、要はインターネット媒体(ツイッターマストドンノート)を使って連載されているパルプ小説だと理解しておけば十分です。アメリカ人が原作者です。ニンジャが出てきます。

このサムライ・ニンジャスレイヤーは「本編と同じ時間軸上だけど別の主人公」という事情があるので、混乱を避けるためにノートの有料記事に入っているのだと思いますが、本編との繋がりなんかは全然気にする必要もなく、「べつに作品(小説)やアーティスト(原作者)やDJ(翻訳チーム)のことはよく知らないけど、とにかく今日はライブハウスで踊りたいぜ!」という方がいきなり読んでも十分楽しくWasshoiできます。

有料といっても月490円(ざっくり計算で自販機のペットボトル飲料にして3本分くらい、仮に1年間講読しても6,000円もいかず音楽CDにして2枚弱)で結構な量の物語が提供され続けているので、クリエイターの報酬として安すぎない?大丈夫?という感じですが、読者数がもっと増えた方が良いという意味での入りやすさだと思います。

色々書きましたが言いたかったのはサムライニンジャスレイヤーめっちゃアガる!これ好き!という一点だけです。

面白いと感じた作品は積極的にアウトプットしてゆきたいです。


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