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2ヶ月で「DX人材」になる方法

こんにちは、常磐三千太(ときわみちた)です。

今回は、どのようにしたら「DX人材」になれるか、私自身の4年間のデジタル企画経験を踏まえお話ししたいと思います。

DX人材を目指している方はもちろんですが、いまのところ興味はない方も「自分もDX人材になれるかも!」とワクワクしてくるような記事になってます。

この記事に書いてある事を実践していただければ、2ヶ月後くらいには胸を張って「DX人材」と名乗ることができます。ぜひ最後までお読みいただければと思います。

※最後にプログラミングスクールの案内とかはしないのでご安心ください。


1.ITパスポートを持っていればDX人材?

多くの企業では「DX人材の拡充」などと銘打って、従業員にITパスポートを取得させています。ということはITパスポートを持っていれば、DX人材でしょうか?ITパスポートを取得された方は実感があると思いますが、資格を持っているだけでは決してDX人材を語れません。

ではなぜ、企業はITパスポートを取得させるのか。答えは単純です。それが一番手軽で、対外的にも公表しやすいからです。難易度・試験回数・認知度、どれをとっても最適です。しかし、本質がまったく伴っていません。

例えるなら「TOEIC600点ならグローバル人材」と言ってるくらい無理があります。たしかに多くの日本人は多少勉強しないとTOEIC600点とれないかもしれないですが、英語でコミュニケーションをとるためには最低限(かそれ以下)のスコアだと思います。

逆にTOEIC600点だとしても、「海外駐在経験あり、現地法人で英語話者の部下10人を率いていました」であれば、圧倒的にグローバル人材です。

大事なのは資格ではなく、実務経験です。

2.実務経験の「作り方」

スコアではなく実務経験が大事というと「結局システム部門の人の話か」「デジタル部門に行ける限られた人じゃないと無理じゃないか」「自分にはそんな知識も経験もない」と思う方が多いかもしれません。

安心してください、全くそんなことはありません。どんな環境にいても、実務経験を積むことはできます。

「DXの実務経験」の定義について、もう少し解像度を上げてみましょう。そもそも「DX」とは(さまざまな解釈がありますが)「デジタル技術でビジネスや業務を変革させること」です。そして「DX人材」とは、「デジタル技術でビジネスや業務を変革させる人」のことを指します。

「DX人材」を名乗るためには、上記の実務経験を持ってこれを証明しようという話になります。

さて、実務経験というと難しく聞こえるかもしれませんが、実は誰でも明日から取り組めます。手順は下記のとおりです。

(1)自分の業務の課題を見つける
(2)デジタル技術で解決する

これだけで「DX人材を名乗ってください」というと詐欺まがいの情報商材みたいなので、もう少し具体化してみます。

<例1>
(1)毎日紙で提出する日報の作成・管理に時間がかかる
(2)Wordで作成し共有フォルダに提出する

<例2>
(1)営業成績を記載している黒板の更新が面倒
(2)Excelで管理し、グループウェアにアップする

こんなことでも十分「DX」です。
※正確には違うというご指摘もあると思いますが、少なくとも「キャリア」界隈で言われる「DX」の解像度はこの程度です。

上記の(1)(2)を日々繰り返し行なってみてください。自分にその権限が無ければ、上司に相談して「効率化するのでやらせてください」と言ってみてください。上司からは「新しい業務フローについてメンバーに説明してくれ」と言われるかもしれません。そうしたら説明しましょう。

このように一つ一つ経験していくことが、まさに実務経験です。1つの業務をデジタル化できれば、それはもう「DXプロジェクト」を1つ達成したといっても過言ではありません。

実は、いま流行り(?)のRPA(業務の自動化システム)の導入フローは、まさに上記のような流れでおこないます。(1)(2)の経験を2つ3つ積んでいれば、RPAのプロジェクトに参加するには十分な素地が出来上がっていると思います。

…もしかしたら「Officeツールを”デジタル技術”だなんて。。」と謙遜する方もいるかもしれません。しかし、既存のツールで業務効率化できる事ほど、素晴らしいことはありません。

デジタル部門でDXをおこなう際には、必ず費用対効果が求められます。もちろん、システムの導入コストを抑制したほうが効果は高くなります。既存システムを使ったDXはもっとも評価される対象です。(実際に多くのRPAのプロジェクトでは、業務フローの中でExcelを多用します。Excelはすごいです)

3.「DX人材」を名乗るには


1ヶ月に1案件のペースで「DXプロジェクト」の案件をこなしたあなたは、2ヶ月後にれっきとした「DX人材」となっています。

ただ、「こんな経験では人に説明できないのでは」と思うかもしれません。大丈夫です、説明できます。

職務経歴書に役職名を書く際に、(DX推進担当)と添えておけばいいです。役職ではないですが、DXを推進したことは事実なので、嘘ではないです。エピソードにもDXを推進したことを盛り込めば、誰がどうみてもあなたはDX推進担当です。

冒頭にも書きましたが、大事なのは資格でも役職でもなく、実務経験です。あなたは「デジタル技術でビジネスや業務を変革させた人」なので、胸を張って「DX人材」を名乗ってください。

おわりに


近年、DXの必要性が声高に叫ばれるようになりました。しかし、そのとっつきづらさから、「一部の人だけのもの」という認識が、社会全体として払拭できていないような気がします。

ITパスポートの取得を促進させた企業経営者にも責任があると思います。それこそシステム・デジタル部門で勤務するのであれば取得を推奨するべきですが、そうでない人からすれば「やはり難しくてとっつきづらいもの」という認知がさらに広がってしまいました。

本来、DXとは日々の仕事や生活と密接に関わりがあり、社会を、わたしたちの暮らしを豊かにするものだと思います。

この記事を読んだ方が、一人でも多く「DX人材」となり、身の回りの事をひとつずつ豊かにして頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。

以上、常磐三千太でした。

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