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【社員インタビュー#1~前編~】39歳で社長に抜擢 取締役社長 宮谷恒平 

みなさん、こんにちは♪ Tokio Marine X公式note編集部です。
今回は、Tokio Marine Xの取締役社長である宮谷にインタビューをし、Tokio Marine Xを立ち上げた経緯や、これからのTokio Marine Xへの想いについて社長の視点から語ってもらいました。前後編にわたってお届けします!

▼取締役社長 宮谷のプロフィールは下記よりご覧ください♪

東京海上日動16年のキャリアに「Tokio Marine X」誕生のヒントが


ーー現在、どのような業務をされているのでしょうか?

宮谷 Tokio Marine Xの社長として、会社の業務執行全般、経営戦略の立案・実行、取締役会や取締役委員会の運営、ビジネスパートナーとの商品企画やその他各種会合の出席等を行っています。

ーーなぜ、Tokio Marine Xの創業社長に就任することになったのでしょうか?

宮谷 人事なので分かりません(笑)。デジタル専門の少短を作りたい/作るべきという起案者ではありましたが、まさか自分で社長をやることになるとは思いもしませんでした。

ーー実際に「経営者」と呼ばれる立場になってみて、今、何を感じていますか?

宮谷 自社の事業環境やリソースを俯瞰しながら大局観を持ち、理想と現実のギャップを正しく認識する情報収集力や状況把握力、経営者として先を読み判断していく決断力や交渉力、「なぜこの事業を営むのか?」というパーパス・存在意義を踏まえた事業戦略の立案・企画力、そして、一緒に働くメンバーと切磋琢磨するリーダシップやマネジメント力など、経営者に必要なスキル・マインドが足りてないなと感じており、日々、勉強しながらアップデートしています。

ーー今までの経験が会社の立上げに活きていると感じることはありますか?

宮谷 東京海上日動に入社して16年目となりますが、過去のキャリアの全てが活きていると感じています。営業担当者時代は、クライアントとのリレーションの構築や難解な交渉など、言葉では伝えきれないほどのたくさんの経験をしました。その経験があったからこそ、ホールセールの企画部署で様々な施策の立案や各プロジェクトの支援ができたのだと思います。苦しい経験も糧になっていますし、それぞれの現場で全力を出せたからこそ、ビジネスパーソンとしての引き出しや信頼できる仲間が増えたのではないかと感じています。5年前には今の自分のキャリアなんてまったく想像していませんでしたし、人生は何が起こるかわからないですね。

ーー少短に関わるのは初めてですか?

宮谷 実は、少短立上げは3回目の検討なんです。
1回目は、ホールセールの営業企画部門にいた時に、とある企業から保険会社とJVで少短を設立したいというご相談を頂き、少短規制も社内稟議の通し方もわからないまま奮闘したことがあります。結果的には、事業計画上のインパクトがないことや先方や当方都合でプロジェクト自体が頓挫してしまいましたが。

2回目は、競合他社が少短を立ち上げたため、当社も新たな商品開発ビークルが必要だという名目で社内論議しましたが、競合対策という文脈だけでは、事業の目的や経営戦略が定まらないことから結果設立には至りませんでした 。当時の環境と今の環境は大きく異なりますが、仮に同じ施策・起案であってもタイミングや情勢、更には本気でやりたいのか?の心構えによって、社内稟議の結果が変わることを学びました。

商品開発プロセスを変える


ーーなぜ、エンベデッド・インシュアランスを戦略の軸においたのでしょうか

宮谷 個人的には保険会社のビジネスモデルは、この100年以上の歴史の中で自由化などを通じて多様な商品ラインナップを揃えてきたものの、顧客へ価値提供するバリューチェーンは、ダイレクトモデル の台頭以外はほぼ変わっていないと考えています。他業界を見ても、成長し続けるためには、我々の事業領域が何であるのか再定義が必要だと思います。



主要な保険業務として、保険商品の開発、販売網の開拓、社内オペレーションや損害サービスの効率化、顧客満足度の向上、資産運用の高度化など保険会社ならではのバリューチェーンがありますが、DXが進む中でこれから最も重要な業務は「商品開発」だと考えています。

なぜなら、中長期的にはデジタル化によって保険のみならず全ての商品はオンラインで提供され、コモディティ化が進み、ブランド力や販売網に関係なく顧客にとって本当に良い商品しか選ばれない市場が目の前に迫ってきているからです。

今までは、いかに販売網が強固であるかが重要であり、小売りでいえば陳列棚のシェアが高いところが売上(収保)を伸ばしていた時代。中小企業がいくら良い商品を開発しても、広告宣伝費や販売網の開拓では大企業に勝てない時代でした。これからは、良い商品は口コミ、比較サイト、アドテクの進化でレコメンドされる時代になり、販売網の開拓よりも、いかに顧客や社会にとって良い商品を創れるか否かが勝負の決め手となってくると考えています。

顧客が求めているのはご自身または家族、大切なモノに対するリスク・不安に寄り添える保険商品であり、保険会社都合のプロダクトアウトの商品ではなく、顧客視点の商品を開発するプロセスが重要です。顧客に大きく支持されているIT企業や生活インフラを支えているビジネスパートナーとクロスオーバーする(異なる要素が境界線を越えて交じり合う)ことで、ビジネスパートナーと共に新たな保険を創りたい、そう思っています。また、保険商品を単独で販売するのではなく、ビジネスパートナーの商品、サービスに保険を組み込むことで、あたかもお客様にとって一つのビジネスにしていくことが重要だと思っています。

組込み型の金融は、エンベデッド・ファイナンスと呼ばれ世界的にも注目されていますが、保険も一緒であり、Tokio Marine Xでは、ビジネスパートナーのビジネス、商品、サービスに保険を組み込むエンベデッド・インシュアランスに最適な保険商品やシステム、マーケテイング手法の一括提供を目指していきます。課題は多く簡単なことではありませんが、ビジネスパートナーとそもそもの保険商品開発の在り方を変えていきたいと思います。

・・次回【後編】では、取締役社長 宮谷がTokio Marine Xで実現したい5つの可能性を語ります(^^)/


▼後編はこちらからご覧ください!


※撮影のためにマスクを外しています。
※このページの情報は取材日時点のものです。

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