見出し画像

脳のなかが散らかっているだけ。

先日はじめてコロナに感染し、後遺症として少しの間、味覚と嗅覚を失った。
そのことを母にLINEでぼやいたら、

「あんた、去年のクリスマスにも風邪引いて、ケーキの味がしないとか言ってたわよね。」

と返信があった。

「え??そうだったっけ??」ぼんやりとした記憶があるような、ないような・・・

そういえば以前も、
「あんた、赤飯嫌いよね。」
と母から突然言われて衝撃を受けたことがあった。

私は生まれてこの方、赤飯を嫌いになったことはない。・・・はずだった。

年齢的に、ついに母がボケてきたという可能性は高いのだが、それでも母の記憶を否定する自信がもてないほど、私の記憶力は貧弱だという自覚がある。

最近では、7年前の職場の想い出について、当時の同僚と話がかみ合わなくなってきた。多くの場合、同僚の方が鮮明に記憶していて、私が「そうだったっけ?」となる。

また、昔付き合っていた彼氏のおもしろエピソードを、当時の私が友人に話し、10年以上たった今も、その話を友人だけが記憶していて、「そうえいば、あの話、面白かったよねー」と言われたりすると、私はぽかんとしてしまう。逆輸入的に再度その話の内容を教えてもらい、記憶を復元させることもしばしば。

もちろん、ちゃんと覚えていることもあるし、忘れてしまったことも、教えてもらえれば、そんなこともあったな、という記憶の手ごたえはあるので、記憶を喪失しているわけではなさそうなのだ。

納得いかないのは、忘れたいような嫌なこと、本当にどうでもよいことほど、詳細に記憶しているということ。。

残る記憶、消える記憶。

どのような基準で、脳が選り分けているのか、ロジックが全く分からない。

読んで感動したはずの小説、映画、好んでいた芸術家、バンドの名前、友人との大事な会話、旅した土地の名前、美味しかったレストランの名前、このお気に入りが誰からのプレゼントであったか、、、、
私は容赦なく忘れる。

**

先日、友人が、とある事情があって正式にIQ検査をうけたところ、メンサ級の高IQの持ち主であることが判明した。

その知らせを聞いて、私は非常に納得した。

確かにいつも彼女が話をするとき、彼女がこれまでインプットしてきた書籍や漫画などのストーリーやセリフなどの情報が、詳細に表現され、話の内容に曖昧さが一切なかった。たとえ、その情報を高校時代にインプットしたっきりだったとしても。

頭が良い人というのは、彼女のように、必要な記憶を、必要な時に、難なく取り出して使うことに長けている、ということなんだろうなと感じた。

とても羨ましい!!!

”忘れる”ということは、人生損しているように感じてしまう。
せっかくの体験が無かったことになってしまったような気持ちになるから。

自分を慰めるために、記憶は消えたのではなく、単に取り出せなくなっているだけなんだ、と仮定してみた。

例えば、図書館のように整然と、脳内に記憶を保存できる人は、何がどこにあるか把握し、いつでも取り出せることができるだろう。

しかし、もし、記憶が散らかっているゴミ屋敷のような脳だったとしたら。

どの記憶がどこにあるのか、また、その記憶があったかどうかすらも、分からなくなってしまうだろう。

も、もしかして、私の脳は、ゴミ屋敷状態なの???

心当たりがあった。

以前、西洋占星術の占いをしてもらった際に、
「部屋が散らかりがちでしょ?」と言われたことがあった。

その根拠は、私が誕生した時刻のホロスコープ(星の配置図)において、”月星座”がおとめ座であることだった。(一般的に誕生日で分類される星座は”太陽星座”のこと)
この場合、おとめ座の性質が”欠損”するらしく、
具体的には、整理整頓が苦手、情報の処理・分析・管理が苦手、といった欠損があなたの性質に表れる、とのことだった。

ちなみに、私は部屋の整理整頓が好きで、掃除も好きだし、一応、部屋は綺麗なんだ、という自己評価をしていたので、
「はずれてるじゃん。」と、そのときは思ったのだが、

私の脳内がゴミ屋敷かもしれない件と、このおとめ座の欠損理論が結びついた瞬間、「なるほど・・・」と納得してしまった。


部屋の片づけをするように、脳内の記憶を断捨離とかして、整理整頓してみたら、忘れていた大切な記憶を、すんなり取り出せるようになるのかもしれない。

記憶は消えたのではなく、散らかりすぎてて取り出せないだけ。

どなたか、脳の掃除の仕方、教えてくださいませんか。(涙)


※見出し画像は、自作のイラストです。
脳の中で散らかっている記憶をイメージして描いてみました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?