スナップ撮影ルーティーン
毎日のスナップを自らに課す、というのは撮影者としてやや不自然なことだと思う。
写真なんて好きな時に撮ればよいのだから、無理して毎日撮る必要もない。毎日撮ったからといって、写真が上手くなるわけでもない。
毎日スナップをとる必要に駆られる人というのは、課題として出された写真学生か、よほどのスナップ好きの人だろう。
僕は写真をはじめた頃からスナップ写真が好きで、そこから写真の道に入った人間であるから(多くの人がそうなのだが)、今も好きで撮っているというのはある。しかし、今年は写真日記という自主企画を思いつきで始めてしまったものだから、これまでの人生で一番と言っていいほど、毎日カメラを持ち歩いてスナップ写真を撮っている。
1月からはじめて3ヶ月も続けて撮っていたら、スナップ写真が逆説的にもルーティンのようになってしまった。自らに課す必要のないものを課してみたところ、行為としての写真がさらに浮き彫りになり、手癖や限界が見えてきたのである。(次の段階では、またそこから抜け出すことが必要になると考えている)
今日はそのスナップ撮影ルーティンを解読してみたい。
まず毎日スナップを撮るには二つのハードルがある。
1、カメラを持ち歩くハードル
2、写真を撮る時間を作るハードル
これらのハードルをどのように乗り越えられるだろうか。
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