持ち物を厳選すること
ブログ時代から僕を知る人は、私が少ない持ち物で暮らしていることを知っていると思います。
人に強いることは決してありません。
俗に言うミニマリストなのですが、これが始まったきっかけもまた写真にあるのです。
正確には写真家にインスパイアされて始まりました。
世代的に90年代の日本の写真家に強く影響を受けています。
ファッション写真に関しては多くを1950~80年代の米国とヨーロッパの写真家に学びました。いわゆるクラシックというやつです。
鈴木親さんの言葉に、「どうせ写真を学ぶのであれば、日本の写真家の劣化版をみるより、本家を見たほうがいい。コピーのコピーはさらに劣化するから、オリジナルから学ばなければならない」というものがあります。そういうわけでアシスタントの頃から、海外のファッション写真家の仕事ばかりを見ていました。
しかし、ビジネス的な戦略や、生き方みたいなものは、はやり同じ国・同じフィールドの先輩方から学ぶほうが早いです。(欧米は根本的に写真業界のシステムが異なるので)
そして、90年代の日本の写真家には魅力的な人が実に多い。マーケットも繁盛していて、最もフォトグラファーが生き生きしていた時代だからでしょう。
その中での一人がキーマンとなり、写真的なことだけでなく、生き方をなぞるようにして今に至ります。
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