東京ではなぜスポーティーな格好でいる必要があるか
冬至も近くなる頃、随分気温も下がってきたが、この冬はまだダウンはおろか厚手のジャケットの類いの服を着ていない。暖冬だからだろうか?いや普通に寒い。しかし着なくても全然平気だ。
東京での格好は第一にスポーティーな必要があると考えている。特に僕のように車を所有しておらず基本は自分の足と公共交通機関を使って移動する人は。スーツスタイルやイギリス流のクラシックスタイルは丸の内にドライバー付きの自家用車で通勤する人くらいか、それでも厳しいところがある。
まずどこも暖房が効きすぎている。電車の中、店の中、テナントビル、オフィス。自分の足で移動すると体温は自ずと上がるから、場所によっては自分の体温のアップダウンが体力をより消耗させる。
基本は上着を一枚脱いで過ごすような温度設定にされている場所が多いが、それでも暑い。そこでスポーティーなギアが効いてくる。ゴアテックスの進化系亜種であるパーテックスシールドエアのような素材は、外からの外気を遮断し過ぎず、中からの水分が抜けるので、山だけでなく東京をスポーティーに動き回るには最適だ。
分厚いダウンを着用しないことによって、最近はますますその恩恵に与っている。というより、ずっとフィールドテストが続いていてそれが日常になってしまった感じ。ペラペラのシェルで「それで寒くないの?」と言われながら余裕で動き回っている。
実際のコーディネートは、下記の通り。
トップ
一番下に、ヒアネスのドライウールTシャツ
こちらはウールとポリのブレンド。
ミッドレイヤーとして、ループウィーラーのスウェット。
こちらはコットン100%
アウターは山と道のAll weather Jacket
12月21日の本日まで、3枚のレイヤード。いつもはもっと厚着だったはずが、自分でもこれで余裕なことに驚いている。おそらく移動中に走ることを意識しているせいで、体温調節が上手くいっているのかも。スタジオに入っても、暖房ガンガンではないので、ジャケットすら脱がずにそのままで一日中過ごす。
スポーティーの文脈で言えば、コットン100%のスウェットはどうなのか、と思う方もいるかもしれないが、これはクタったスウェットの着心地を重視している。本格的に動いたり、山に入るなら、ミッドを化繊のダウンにするかもしれない。
ボトム
大と道の5Pocket Pants
これ一枚だ。レギンスやタイツは履かない。20代の頃は履いていた記憶があるが、下半身は毎年、一着のボトムだけで大丈夫になった。これは日本の東京という気候的限界だと思う。蒸れなくていい。
シューズ
Vivobarefoot Primus Trail Knit FG
薄いベアフットは冬は路面の冷たさが直にくる。靴下をヒアネスのウールTにしてなんとかバランスをとっている。外にずっといる状況が最近は無いので、これでもぎり大丈夫という感じだ。昔はよくブーツを好きで履いていた。今は身軽さと走りやすさを重視。
このようなラインナップでどこまで行けるかを確かめてみる。また報告します。
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