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第164回直木賞候補どれ読む?

羽田椿です。

直木賞の候補作が発表になりました。
前回は受賞作が発表されてから全作を読んで、発表前の体で受賞予測をしました。
なので、今回はちゃんと発表前に読んで、自分ランキングをつけて、受賞予測したいです。


では、どれから読もうかな?というひとりごとを書いていきます。

まずは、候補一覧。

芦沢央さん『汚れた手をそこで拭かない』文藝春秋
伊与原新さん『八月の銀の雪』新潮社
坂上泉水さん『インビジブル』文藝春秋
長浦京さん『アンダードッグス』KADOKAWA
西條奈加さん『心淋し川』集英社
加藤シゲアキさん『オルタネート』新潮社

こんな感じ。

ぱっと見、前回より興味がもてるなあと思いました。
(あ、わたしは書影を見ているのですけど。)

では一作ずつ見ていきます!


芦沢央さん『汚れた手をそこで拭かない』

ミステリの短編集。連作ではないみたい。

帯を紹介しますね。

もうやめて
ひたひたと忍び寄るおそろしさ、
ぬるりと変容する日常から、
目を背けてはならない
2020、ミステリはここまで到達した。

いい。おもしろそう。

芦沢央さんはホラーのイメージがありました。
唯一の既読本が『火のないところに煙は』だからなんですけど。
こちらは連作のホラーでした。ぞっとしたし、おもしろかった。

『汚れた手を~』はミステリだけど、きっとぞわぞわするような作品なのではないかと予想しています。
すごく楽しみです。

次!


伊与原新さん『八月の銀の雪』

はじめましての作家さん。

センシティブな感じのタイトルと書影。
ネットでは帯が見つからなかったので、hontoから紹介を引用しますね。

コンビニのベトナム人店員が就活連敗中の理系大学生に見せた驚きの姿、シングルマザーが聞いた深海の話、原発の下請け会社を辞めて一人旅する男…。科学の揺るぎない真実が人知れず傷ついた心を救う5篇の物語を収録する。

書影を見たときは、んーあんまり興味ないなー、と思ったけど、ちょっと思った感じとちがうぞ?
科学ものの心温まる系?
いわれてみると、タイトルもなんか雰囲気的なものじゃなくて、科学的にほんとに降るやつ?とか思えてきました。
ちょっとおもしろそうかも。これもいいなー。

ネットに一話試し読みがありますね。
読んでみたいけど、我慢しよ。本を買って読む!

はい次!


坂上泉水さん『インビジブル』

インビジブルっていうと映画を思い出しますね。透明人間のやつ。怖かったですね。

この方もはじめましての作家さん。

まず帯紹介。ちょっと長いです。

昭和29年、大阪を襲う連続殺人事件
「戦争はまだ終わっていない」
刑事の誇りと犯人の怒り
時代に葬られた凄絶な真実とは
実在した『大阪市警視庁』を舞台に清張賞作家が放つ
戦後史×警察サスペンス

盛りだくさんですね。そしてとてもおもしろそう。
サスペンスは大好物です。
時代物は、時代によるなあという感じなんですけど、それは手にとるかどうかの話であって、読みはじめれば大抵はおもしろく読みます。

タイトルのインビジブルが何を意味しているのか気になります。
犯人とか動機とかに関わるのでしょうけど、読み終わったときに「おお!」となるといいなあ。
これも楽しみ。

つぎ!


長浦京さん『アンダードッグス』

タイトルから想像するのは、ハード目な警察もの。
落ちぶれてるのにかっこつけた男の刑事が出てきて、美人で性格キツめの女性が華を添える、みたいな。

さて、hontoで内容を確認しますね。

裏金作りに巻き込まれて全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の国家機密を奪取するもので…。

予想はだいぶはずれました。
こちらはコンゲームというやつですね。
はまれば楽しめそうだけど、どうかなあ。
登場人物が魅力的かによるなあ。
でも頭脳戦ておもしろいよね。
チームものっていうのもいいな。
うん、楽しみです!

つぎ!


西條奈加さん『心淋し川』

見るからに時代物。切ない心温まる系ですかね。
ちょっとカロリー高そうな作品が並んできたので、軽くていいかもしれません。

では帯。

誰の心にも淀みはある。でも、それが、人ってもんでね。
江戸の片隅、小さなどぶ川沿いに建ち並ぶ古い長屋。
住人たちは人生という川のどん詰まりでもがいていた—
懸命に生を紡ぐ人々の切なる願いが胸に沁みる感動連作。

これでもか、というくらい雰囲気のある言葉を詰め込みましたね。
ほらほら感動していいのよ!という感じ。
読めばおもしろいだろうけど、正直、あまり興味のないジャンル。
読むけど。

つぎー


加藤シゲアキさん『オルタネート』

表紙かわいいです。

さて帯です。長いです。

著者と読者が、この先、何度も立ち返る里程標のような作品
 ―恩田陸
青春をアプリと五感で鮮やかに表現した。
それがこの作品の独創である。
 ―岩井俊二
私は、私を育てていく。
誰しもが恋い焦がれた青春の普遍を、真っ向から描き切る。
加藤シゲアキ、これが新たな代表作。

推せ推せーい!という感じ。
どんな話かはまったくわからないですけど。
でも青春ものだし、カロリー低そうだからいいか。

ところで恩田陸さんのいう「里程標」ってなんだろう?
「りていひょう」っていうのね。
意味は「物事の推移、発展の一過程を示すしるし」ですって。


さて、昨日本屋さんに行ったのですけど、店頭にあったのは『オルタネート』だけでした。
小さいお店だから、まだ入れてなかったみたいです。

とりあえずまず読みたいのは『汚れた手をそこで拭かない』です。
好きそうなテイストのミステリだし、独立短編というのも手を出しやすい。

次はね、うーん、『インビジブル』かな。
読み応えありそう。

そんで、むずかしいな…『八月の銀の雪』にしようかな。
ちょっとどんな感じか予想できないから、気になる。

で、『アンダードッグス』、『心淋し川』。
『オルタネート』はライトそうだから、読みつかれたときに清涼飲料水的に挟んでいく作戦。

結果的に、ただの読みたい順になった気もします。

では、ちょっと遠出して買ってきます!

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