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隠し文字

光をもって照らせ
空間のなか縦横無尽に
自由に、筆を撫でる様に

人格と言うほど
堅苦しく形を定めず

ただ今 決めながら
ただ今 思うままに描け

それだけが
それこそが

人の心を明るく照らす
決して掴めぬ
ひとつの光

死を生かし    
眉間の皺をとり  
身体に清流を流す

頬を幸せに膨らませ
目に潤いを与え

耳は良い音へ向き
鼻は大地の呼気を知る

光をもって描くのは
年頃の少女らの得意なこと
純真な少年の得意なこと

決して欠けないものは
万物に納められた
神の数式のほかに

この大切な繋がりの
尊い全ての一瞬の中にある

触れるなら
己の光で描き
相手の光を喚べ

相繋がって場を作り
浮き上がる文字を読めよ

秘された文字が
水に浸かって浮き出るように
場の上に、おのずと描かれるまで

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