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詩|見えないもの

ただ黙して
座して向かい
同じであれば良い

布が水の色に染まるように
人も目前にあるものに染まる

言葉は歪に意味を切り取り
真理の幅を殺す
順逆も全て包括して
それでも湖面の如く静かに
ただ目前の描くものと一つになれば
時の声が実り
知の力が太り
心は最奥に帰す

その門を潜り抜けて
再び生活に戻れば
善は美を備え
平常の味を知る

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