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キャリアの定期検診

今回はキャリアの定期検診についてです。

健康診断

突然ですが、皆さんは定期的に健康診断を受けていますか? おそらくほとんどの人が、1年に1度は人間ドックや定期検診を受けていると思います。定期的に体の不調をチェックする機会を作り、悪いところがあれば早めに治しましょうというやつですね。

では仕事のキャリアの診断は定期的にやっていますか?

現在のキャリアの状況は?

「ん?キャリアの診断ってなに?」と思われる方がいるかもしれませんので、説明していきます。

まずその前に、何故キャリアの診断が必要になるのかについて、みていくことにしましょう。

最近でこそ、「ジョブ型雇用」という働き方が徐々に広まりつつありますが、とはいえまだまだ少ないと思います。ほとんどの日本企業がまだまだ「メンバーシップ型」だと思います。メンバーシップ型とは、日本で長年用いられてきた雇用形態であり、「人に仕事がつく」と表現されたりします。新卒一括採用で社内の様々な仕事を覚えさせ、時には部署替えなどのジョブローテーションを行いながら、「その企業に必要な人材に育て上げる」ということが行われます。

一見、凄く良いように見えますよね。その会社のことを何でも知っているんですから。色んな仕事ができるのは勿論のこと、根回しの上手さやキーパーソンの扱い方などにも長けています。

でもこれって実は、危険な状態でもあるんです。下手をすると、その会社独特のローカルルールや文化に染まってしまい、他社では通用しないスキルばかりが育ってしまう可能性があります。

あとよくあるのが「便利屋さん」。皆から便利に扱われて、その会社では非常に重宝する人材だけど、他社ではなんら誇れるようなスキルが育っていないという状態。いわゆるスキル的に「器用貧乏」になっている人ですね。

このような状態になっている人が、いざ職務経歴書を書いてみると、書ける項目はやたらと多いけど、一つ一つを深掘りできていない為、「ん?結局この人って何ができるの?」と思われてしまいます。
厳しい言い方をすると人材市場価値の低い人です。その会社でしか通用しないようなガラパゴス化人材です。

「これって転職する際の話でしょ?」と思われた方もいるかもしれませんが、その通りです。転職するときの話です。 でもこれからの時代、終身雇用はとっくに崩壊し、大手企業もどうなるのか分からない時代ですので、他で通用するようなスキルを身につけ、市場価値の高い人材になっておいたほうが絶対に良いですよね! 今は転職する気が無くても、「人材市場価値的に、自分という人材はどうなんだ?」ということを意識することにより、いざという不足の事態にも備えることができますし、思わぬチャンスも転がってくるかもしれません。また、ウザい上司や会社に嫌気が差したときに、我慢せずにとっととより良い条件の会社に移ることも可能になります(笑)


さぁキャリアの定期検診をしよう

前置きが長くなってしまいました(笑)
どうやって「自分の人材市場価値」を計るかですよね。これはもう簡単で、1年に1回、もしくは2年に1回くらいで、転職支援サービスに登録してみましょう。リクルートエージェントのような会社でも良いですし、ビズリーチのようなサービスに登録しても良いです。
どういった企業からオファーが来るのかが、あなたの市場価値をよく表す指標になります。

ただし、人材派遣サービスからのオファーが来たからと言って喜んではいけませんよ。

■勤務地:配属先による

みたいな事が書いてあり、よくよく見ると「これって人材派遣やん」みたいなオファーなら、誰にでも何通も来ます。だからこんなオファーはノーカウントですよ!

オファーが来なかったり、少ないなと感じたときは、人材市場価値が低い状態です。あと、オファーが来ても今の給料よりも随分下がるときは、今の状態が会社に贔屓されて適正給料以上に貰っているということです。

自分という人材の市場価値が高いのか低いのか。これは長年勤めている会社にいるだけではなかなか分かりません。転職市場に身をさらけ出し、他の企業に客観的に判断してもらいましょう!


「そんなことして、もし良い条件の企業からオファーが来たらどうするんだ?」

その時は、その美味しい話に乗っかって、転職しちゃえば良いじゃないですか。もし今いる会社が本当にあなたに居て欲しいのであれば、もっと良い条件を提示して引き留めてきますよ。


以上です。
読んでいただきありがとうございました。

次回は、これまた最近よく耳にする「キャリアの掛け算」「キャリアのタグ付け」について、私なりの考えを書こうと思います。

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