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【2000円~20万円】靴試着100足して気付いたこと10



あらすじ

自問自答ファッションでおなじみの、あきやあさみさんの著書1作目「1年3セットの服で生きる」の影響で、靴試着100足をすることにした私。

ブランドなんて何がいいんだ?と思っていた私が魅力を知って最高の1足を入れるまでの10か月の記録をダイジェストでお送りします。というより、こらから試着する人に向けて私が気づいたことの覚え書きです。

これまでの試着記録は全14回。初回はこちら

100試着達成回はこちら

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私のこと


生まれも育ちも四国の私。地元に百貨店はなく、ブランドに馴染みも興味も無い。2023年1月、ファッションを一から見直す為に自問自答ファッションの扉を開けた。同年4月、自問自答ファッション教室を受講。同年10月末から夫の転勤により九州に引っ越し。靴試着の拠点が変わる。


1.店員さんは怖くない


「あなたのようなチンチクリンがうちのブランドに何の御用で?」なんて店員さんに思われるのを最も恐れていたが、杞憂だった。感じの悪い人はいなかった。 声掛けにくいなと思った店員さんでも、丁寧に接客してくれる。一切笑わないクールな人はいたけど、商品の説明や展開など懇切丁寧に教えてくれた。これはハイブランドもローブランドも変わらなかった。ただ、やはりハイブランドの方が上流の接客だと思わせる心遣いや品を感じた。圧をかけない、感じさせないことを含めてすごい。

2.自分に合う靴を知る大事さ

私はハイヒールが大好きなのだが、残念ながら痛くない物を履いたことが無い。自分に合うハイヒールは本当にあるのかと思い、東京の伊勢丹にてYour Fit365という足の計測と靴選びサービスを受ける。靴の専門スタイリストさんにあらゆる木型、素材、形の靴を試着させてもらうこと12足。

残念ながら私の面倒な足に合うハイヒールは見つからなかったが、これを期に試着をローファーメインに切り替えた。憧れのハイヒールをすでに試着していたことも大きい。通常 合う靴があった場合、同じような木型のあらゆる靴を紹介してくれるそうだ。おススメのサービスです。試着をたくさんするなら早めの段階で受ける方が良いかも。

https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f3/yourfit_hub_w_s_.html

(何故かリンクが上手く貼れなくてすみません。)

3.1店舗で同じタイミングで複数試着


最高の1足を手に入れる為に多くを試着するには、1店舗もしくは1エリアでいかに多く試着するかが大事だ。私のようにビビり散らして片道2時間以上かけて行った先で2足しか試着しないなんて勿体なさすぎる。どうしても履きたい靴がないなら仕方ないけど、試着慣れしていないうちは目(足)を慣らす為にも出来るだけ色んなタイプを多く履く方が良い。

店内を一通り見て、試着する時 店員さんにあらかじめ「〇足試着してみたい靴があるんですが…。」と言っておく。そうすれば同時に在庫持ってきてくれるか、1足目試着している間に2足目の在庫を探してくれたりする。1足ごとに何回も呼ぶよりずっと良い。店舗数多く回るよりずっと時短にもなる。


4.試着後の感想と購入しない旨の伝え方


店員さんに悪い印象を持たれるのが怖くて、履き心地がよくない靴でも良いですね~可愛いですね~と褒めまくってしまうことがあるが、これはやめておいた方が良い。「じゃあ何で買わないんだ」ってなるし、購入を断りにくい。自分の首を絞めることになるので、購入する気がない場合は正直に、でもオブラートに包んで伝える。

「踵が抜けてしまって…」や「前すべりしてしまって…」と言えばブランドによってはすべり止めのグッズを入れてくれる。フィット感以外の問題(似合うか否かなど)は、「すみません、履いてみたらイメージと違って…。」などと伝える。試着させてくれたことの感謝をきちんと伝えれば、そんなに嫌な顔はされない。ローブランドよりも、ハイブランドの方が価格が価格なので購入しない場合は言いやすい。ブランドの場合は、後述の名刺を受け取って退店するという流れが一番自然な気がする。ちなみにローブランドの場合はタグの写真を取らせてくれたりする。(※※※店による)

5.憧れ消化の必要性


長年の憧れと、低身長なこともあって履くなら絶対ハイヒールが良いと思っていた。そして数々のハイヒールの試着をするも、やっぱり痛くて断念。とはいえ、ネットで見た憧れの靴を目の前にし、履いた自分の姿を見れたのは最高の体験だった。

そして、「これだけ痛いし歩けないなら購入はいいや。」と、諦めをつけることが出来た。試着せずに履くことをずっと夢見ていきなり買いに行って撃沈なんてことにならなくて本当に良かった。試着って大事。

6.名刺をもらって商品と感想を記録

1日に複数件 試着すると、「どのブランドで、どの靴を、どのサイズで試着したか」ということを忘れる。店員さんに「この靴の型番(品番)を教えていただけますか?」と聞けば、店員さんの名刺に靴の型番(品番)、サイズ、価格を書いてくれる。家に帰って「あの靴を買いたい!在庫あるかな?」と問い合わせの電話をする時とてもスムーズだ。店員さんからしても型番が分かる方が便利だろう。

試着した時の感想も、スマホなどに忘れないようにメモしておく。歩いた感じ、サイズ感、購入候補になるか否かなど。振り返りやすいようにしておくと後々便利だ。


7.写真を撮って記録する時の注意


試着した靴を振り返る時、試着した自分の姿も覚えておいた方がいい。とくに私のように「似合う」を重視する人は(※試着を始める前は全く気にしていない要素だった)。鏡で見ただけでは気付かなかったことが意外とある。「パンツよりスカートの方が似合いそう」や、「実際の感覚以上に見た目のサイズ感がキツそう」など。

試着後、「写真を撮ってもいいですか?」と聞けば大抵のお店は快くOKしてくれる。たま~に「SNSに載せないでいただけるのであれば」というお店もある。全面的にNGのお店もあった。靴も、靴のタグもだ。これはコピーなどの犯罪防止の意味らしい。まぁタグもNGは1店舗だけだったけど。同じブランドでも、店舗によって回答が違うこともあるので、店舗ごとに必ず聞くこと。


8.ハイブランドがハイブランドである理由


ハイブランドの商品ってどうしてあんなに高いの?と、ずっと思っていた。理由は色々あるんだろうけど、自分の目で見て分かったことがある。

ローブランドと具体的にどう違うのか?と聞かれれば正直なんて答えたらいいのか分からない。けど「これは安っぽいな」、「丁寧な作りだな」、というのがなんとなく、でもすぐ分かるようになる。見たり履いたりする数が増えるにつれ、目が肥えてくるんですね。


9.広がる知識と人の交流


引っ越し前の、行きつけの美容室で指名していたのはカットが上手でカッコいいお洒落なお兄さん。いつもは私の当たり障りのない話をニコニコしながら聞いてくれている。が、靴試着を重ね、ある程度ブランドの知識がついたことで過去最高にトークが弾んだ。楽しそうにお兄さんも自分の好きなブランドやお店を教えてくれた。マルジェラの8cmヒールを履いているとは驚いた。色んな物の知る世界が広がったら交流の幅も広がるんだなと思った。一生交わること(というか話が弾む等)のない類の人だと思っていたのになぁ。


10.私が履く価値


10万円も超えるような、歴史ある名高いブランドの靴を私が履いていいんだ
ろうか。履く価値があるんだろうか。見合うだけの人間だろうか。…これらの疑問は、100足試着した上で1足を購入した今も思っている。

見合うかどうかは分からない。けれど、少なくとも「とても似合う」ということはたくさんの試着を経て確信している。だったら、今はそれでいいじゃないかと思う。

履いているうちに、いつか「この靴に見合う人間になれた」と思える日が来るよう、出来る限りのことを無理のない範囲ですればいい。


オススメ靴


orientaltraffic(ローブランド)

可愛い靴が多く、履き心地がローブランドの中でダントツで良い。ハイヒールが履けない私の足でも、「これならいけるのでは!?」と思うくらい。クッションが柔らかかったり、幅(ワイズ)が広すぎず狭すぎずな印象。


フェラガモ

https://shop.ferragamo.com/shop/jpn/ja

(何故かリンクが貼れない…。すみません。)
ハイブランドで履き心地ナンバーワン。革が柔らかくて踵を潰しても履ける!外反母趾&内反小趾(親指と小指の骨が出っ張ってる)でも骨が痛くない!!感動した。「ハイブランドの靴なんてデザイン重視で履き心地悪くて我慢するもの」なんて言ってた人に突き付けてやりたい。あるよ!!デザインも履き心地も最高に良い靴!!やっぱり多くを試さないと出会えないし分からないね。

GUCCI

https://www.gucci.com/jp/ja/

(何故かリンクが貼れない…。すみません。)
ローファーといえばGUCCIのイメージの人が多いのも納得。1つのブランドで良いなと思った靴が一番多かった。履き心地は靴によって違うけど、どれも革がしっかりしているのにさほど痛くない。かかとが抜けにくい!!デザイナーさんが変わる等で気に入った靴がすぐなくなる可能性がある。縁があれば早めに購入しておいた方がいいかも。



おわりに


住んでいる環境、お仕事の状況などで試着に行くのが難しい方もたくさんいらっしゃると思います。けれどもし、心と時間に余裕があれば、そっと靴屋さんやブランド店を覗いてみてください。素敵な靴と出会えますように。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


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