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新任紹介/林剛大【失敗を恐れずチャレンジし学び続ける】

この4月に東経大に着任いたしました、准教授の林剛大です。専門はTESOL(英語教授法)と教育学(主にアメリカの小学校から高校までのリーダーシップとマネージメント)です。学部では音楽(バイオリン演奏)を専攻していました。

アメリカとのご縁

1歳から3歳まで父の仕事の都合でアメリカのニューハンプシャー州で暮らしていました。3歳から10歳(小学4年生)までは神奈川県の大船で暮らしていました。中学受験をするために小学4年生から塾で勉強をしていたのですが、半年で父の仕事の都合で渡米することになりました。

10歳から英語を現地校で学び、中学生の頃にはESLから現地の普通のレベルの授業に参加していました。高校の夏休みの頃はアメリカのコミュニティ・カレッジで大学の授業を受講していました(経済学など)。英語を習得するモチベーションがあった理由としては、家族がいつまでアメリカに滞在することになるのかがわからない状況だったからです。

バイオリニストを目指す

アメリカ社会に溶け込むのに役立ったのが、8歳から日本で習っていたバイオリンです。最初は英語も話せなかったので、バイオリンがコミュニケーション手段になり、居場所を獲得するにも役立ちました。中学、高校ではオーケストラのコンサートマスター(リーダー)を任せてもらい、4年間の給付型奨学金を得てサンディエゴ州立大学でバイオリンを学びました。大学生の頃は1日4時間以上、最もコンディションが良いときに練習ができるように授業を選択しました。

サンディエゴ州立大学でバイオリン練習に明け暮れていた大学生の頃

挫折と方向転換

アメリカの大学院やプロのオーケストラにオーディションするものの、全て落ちました。大学時代はバイオリニストになることだけを考えていたので、他のキャリアパスに関して準備が全く出来ていませんでした。日本企業に面接に行くも、常識が身について居なかったこともあり、採用に至らなかったところもあります。例えば、何でも着て来て良いと面接の前に言われ、会社のロゴの色のTシャツを着て行ったら、全員スーツにネクタイという事態もありました。結局、大学を卒業して3か月で、非常勤として大手の英会話教室で働きはじめました。そこも倒産し、当日倒産を知らされるのですが、大学院で英語教授法を学んでいたので、その前に専門学校の非常勤講師として採用して頂き、首の皮一枚で繋がりました。そこから大学や企業の非常勤講師などを経験し、英語教員としてのキャリアを築いていく努力をしました。

東経大:現在の仕事

東経大では「英語・文化論」の授業や、英語で自己実現をするゼミを運営しています。ゼミではキャリアのことについても考えてもらう機会も多いので、2022年の1月から3月まで150時間の国家資格キャリアコンサルタント養成講座をZOOMで受講し、8月頃に試験に合格したので、今後フレッシャーズセミナーやゼミなどの授業で活かす方法について、考えはじめています。


視察で訪れたサンディエゴ州立大学グローバルキャンパス


また、このブログの内容は実はカリフォルニア州、サンディエゴから書いています。サンディエゴ州立大学に2023年の8月から東経大の学生が4週間勉強できるよう今年は視察に来ました。昨日、関係者とお話して、日本語で東経大のスタッフに情報を伝達しています。思わぬ形で日本とアメリカ両方と繋がりを保ちつつ、東経大の学生達を繋ぐこともできて、充実しています。全体的に今までの経験を活かすことができるフィールドを東経大に与えてもらい、感謝しています。

(林剛大)

卒業後15年ぶりに訪れた音楽学部。東経大の学生が学ぶことになるビルの目と鼻の先です。

※8月28日(日)のオープンキャンパスでは、林先生の模擬講義「自己表現のための英語学習」を受講することができます!(編集:松永)


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