ライトタッチ効果について
みなさんこんばんは。
約1週間前のオンラインセミナーでは東海BiNI研究会で初めて…
松井・平松以外の療法士がセミナーを開催させて頂きました。
理学療法士・園原峰さん本当にありがとうございました。その園原さんからセミナー後の感想を頂いてますので、共有させて頂きます。
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園原さんより
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今回のセミナーでは…
・膝関節の構造と結合組織
・変形性膝関節症に多いアライメント不良
・胸郭に介入する意義
・膝関節と神経科学
・症例報告
という内容でセミナーを行わせて頂きました。
膝関節の構造や結合組織、変形性膝関節症のアライメント不良に関しては基本的な機能解剖や変形性膝関節症のメカニズムや組織の特性、また介入方法のご提案をさせて頂きました。膝関節は隣接関節である足部・股関節だけでなく、胸郭の影響も受けると報告されいます。
その胸郭や神経科学との関連に関しては衝撃緩衝や自律神経障害、神経科学から考える膝関節への代償などについてもお話しさせて頂きました。
受講して頂いた方々の、今後の臨床に少しでも役に立てば幸いです。
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ライトタッチ効果について
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本日のタイトルの内容にうつっていきます。
ライトタッチ効果:力学的作用に依らない程度の力の接触によって、立位姿勢の安定化が得られること
をライトタッチ効果といいます。
力学的作用に依らない程度の力はどの程度か?:1N(ニュートン以下(102g以下)
となります。
100gなので、想像して頂けると理解できるかと思いますが、非常に軽い接触により立位姿勢が安定するという先行研究があります。
また、私が現在読んでいる本の中でも、ライトタッチ効果について言われていることがあり…
幼児(初期歩行開始3週間後の幼児)の”通常歩行”と”風船把持歩行”の違いを検証しており…
”風船把持歩行”を行っている幼児の歩行の方が、「歩行距離の延長」と「立脚期の安定性」が得られる傾向にあるとの報告があったりします。
お子さんが風船を持つということから考えると、ライトタッチ効果の効果だけでなく、意欲や視覚といった心理的側面や情報にも影響を与えているかと考えれますが、ライトタッチ効果=軽い接触による立位姿勢の安定性への寄与もあると考えれます。
普段の臨床の中で、上肢支持の環境下での訓練を行うことが多くあるかと思いますが、その上肢支持を行う対象物が患者さまにとってより意味のある物であると意欲が上がったりして、よりよい効果を与えてくれるかもしれません。
少しでも、臨床の一助になれば幸いです。
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お知らせ
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今月末、東海BiNI研究会では下記オンラインセミナーの開催を予定しています。
詳細やお申込みはこちらから☟
多くの方とお会いできることを楽しみにしています。
では、また。
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