前庭脊髄路について

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前庭脊髄路について
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前庭脊髄路は前回の…
「腹内側系と背外側系」

でお伝えさせて頂いたように、
腹内側系
に含まれる下行路となります。

前庭脊髄路は脳幹にある
前庭神経核という核群から脊髄前角にあるα運動ニューロン
に投射する神経線維となります。

前庭脊髄路は内側および外側脊髄路に分けられます。

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前庭脊髄路の出力
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前庭脊髄路は前庭神経核という核群から起始する下行路となり、

・内側前庭脊髄路は両側性に、上部頚髄にあるα運動ニューロン
・外側前庭脊髄路は主に同側性で、（頚髄、胸髄も含む）主に腰髄にあるα運動ニューロン

に投射します。

なので…

・内側前庭脊髄路は、主に頸部筋を調整
・外側前庭脊髄路は、主に下肢伸筋（膝関節・足関節）を調整

してくれていることになります。

前庭脊髄路の活動が弱まると、抗重力的な活動が低下すると言われており、私たちが普段自然と座ったり、立ったりしている時の伸展活動を調整してくれている、重要な下行路となります。

カンデル神経科学 第2版

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前庭脊髄路への入力
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前庭脊髄路が起始する前庭神経核はどこから入力を受けるかというと…

【前庭系】
・前庭器（迷路）：半規管、耳石器
・眼球（視覚情報）
・固有感覚

前庭系と総称される、３つの場所からの入力を受けて、先ほどお伝えした頸部や下肢伸筋群などの筋を調整してくれているということになります。

前庭系は身体のバランスを保つために重要と言われています。

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前庭脊髄路の特徴
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・前庭脊髄路は皮質からの入力を受けない
・伸筋群のα運動ニューロンへ単シナプス性に入力
・主に同側性の下行路

となります。

今回お伝えさせて頂いた内容をより詳細にまとめたものが☟こちら☟

になります。もし、よろしければ一度見て頂けたら嬉しいです。