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no.4-4 関係性の質を上げるダイアログ戦略・・・「対話 が作る成果”表出化”」

こんにちは!
暦の上では、霜降を通り過ぎました⛄
今年も、あと2か月、やり残したことをやりきります!
そろそろ、インフルエンザの予防注射もしましょう💉

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今回は対話で認め合う関係性をあげる大事な局面です。
対話編は今回で終了!

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4.「対話」の成果 チームで表現しまとめる手順(表出化)

共同化プロセスでは、共同創造の期待感をもって”テーマ”(課題設定)に対する意味付けが共有され、グループの中でそれぞれが自分の体験に落とし込んで共同の経験知に仕上げました。

そして、次のステップは、この積み上げられた経験知をテーマの解決=目的(あるべき姿)に向かって投入し、そのエッセンスを概念化(コンセプト化)して行きます。
ここで目的を共有するチームという人的ネットワーク・コミュニティが組みあがり、自律的に成長あるいは進化を繰り返してゆきます。

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(1)表出して 発散する(仮説構築、発想表現、着想共有)

a.現象を捉え課題解決の仮説を立てる (仮説構築)

前回まで解説を重ねてきましたが、人が大切にする経験には必ず意味(価値観・思い)が付随し、それが経験知として記憶に止まります。
そして、チーム内各人の経験知にある価値観・思い(意味)の対話が、目的に向かう課題解決の仮説を構築する材料と動機づけを提供します。

共同化で共有したテーマの解決策が入り口です。
目的(あるべき姿)に投入するそれぞれの価値観・思いに裏付けられた経験知をもって起きうることを予測し解決の仮説を提案し合います。

ここで大切にされる対話の姿は受容すること(議論にはならない)。

価値観を手に入れた思いのあるエピソードを交流します。

(ケース:上手な叱り方)・・こんなことが今とても役立っているとの語り
❖エピソード
入社したころ、指導係の先輩によく叱られた・・・
あっ、しまったと思った重大なことは、終業後に二人で飲みに行って説教されたな(ごちそうになった)。
一つ一つしてしまったことを私から確認しながら、正しいことを示し厳重注意された。
❖経験知(意味の流れ)
①場を設定する⇒人格を尊重する
②事実とプロセスを確認し指摘する⇒指導・教育の機会にする
③何度目だなとか過去を持ち出さない⇒指導の意味を大事にする(分かっていること)

そして、テーマが新入社員の教育で「自律的に学びの機会を捉え早期に戦力化する」があるべき姿であったとしたら、この経験知より現状で起きうることを予測し、管理者の指導の中に作る意味の流れ=経験知なる素案を提起できることになります。

b. 一般化実現の条件(発想表現、着想共有 )

過去の経験知は、その出自となる経験にあるTPOの制約をうけることが多いです。
従って、その意味の流れを明らかにして、一般化(形式知に変換)する必要があります。

質の高い一般化を実現するためには、チームで対話を継続して更に多様な経験知を重ねる必要があります。

意味を重ねると知恵になる可能性が在ります(新しい価値の創造)。


(2)表出を 収束する(構想創発、理解構築、構想更新)

a.多様な経験知を組織化する(構想創発)

目的(あるべき姿)に投入するそれぞれの価値観・思いに裏付けられた経験知を仮説実施の方向性・方法の検討に投入します。

これは新しい価値創造のプロセスを設計するフェーズになります。

b.仮説・構想の収束(理解構築、構想更新)

チームで検討してきた仮説実施の方向性・方法を具体的行動に落した時のイメージを仮想スクリーンに描き、必要に応じて組み替え・改良を加えます。

ここで行動の結果により目的(あるべき姿)が手に入るイメージを違和感なく描けることが、仮説・構想のクオリティを示すことになり、強い動機づけを生み出します。


ここまでが、SECIモデル「表出化」の実務に相当します。

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