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P112. アップルティー(朗読)

あなふぃん
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SSWの高柴雅宏さんの楽曲『アップルティー』という曲を元に書いた詩です。

高柴さんのワンマンの時に僕が書いて高柴さんが朗読をしてくれたのですが、久しぶりに引っ張り出してきて自分で読んでみました。
相変わらずスマホ1発録音のざっくり編集ですが、ゆったりとお楽しみいただけたら幸いです。。。



例えば僕が悲しい時は 気づくと必ず君がいる
俯く僕の隣に座って 空気も読まずに おちゃらけるんだ

「…なんでいつもそうなんだよ?」

するとあなたは こう返すんだ

『どうしていつもそうなの?』

そんなことわかんない
言葉を飲み込むように、カップに口をつけた
するとね
悲しみでいっぱいだった僕の心は
まるで魔法にかかったみたいに 柔らかくなった
甘くて温かいものが この世界にじんわりと広がっていく …でもね。
隣を見ると 悲しそうに僕のことを見つめている

「・・・なんで、いつもこうなんだよ」 

そう言ってまた ひとくち
このカップが空になる頃… 僕はあなたを忘れちゃう
甘い温かさと ほんの少し 寂しさだけを残して

例えば 僕が嬉しい時も 気づくと必ず君がいる
嬉しくて楽しくて 話し続けて喉が渇いて、ひとくちゴクリと飲み込むと
優しい香りに包まれた 君の顔が少しだけ 湯気でぼやけて見えなくなった

「忘れたくないな。」

そう呟いて おかわりを注ぐ
カップに熱が戻るみたいに 君の言葉がじんわり染み込む

『あなたのことを、思ってるから』

湯気の向こうで 消えちゃいそうな、あなたの笑顔を思い出して
いつもの席で 楽しみにいよう
・・・君と飲んだ アップルティーを。


高柴雅宏『アップルティー』
https://www.youtube.com/watch?v=Yl31HXE_EJo

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