あげてるようでもらってる.

短い期間で色んな葛藤や決断・迷いや恐怖.
そばに居てくれた人たちの支えもあり.
その中から喜びや希望を
掬い上げる日々を重ねれたお陰で
私は決心という大きな宝物を抱え
歩き出すことができました.

そんな時大きな力となってくれたのが父でした.定年退職をしてかれこれ10年ちょっと.
これといった趣味もなくほとんど
お酒とテレビで1日を過ごしているような父.

何か暮らしの中のスパイスになれば.
そんな思いで積み木-ホルダ-の
仕上げの磨き作業を頼みました.

昔からモノづくりが好きだけど不器用で
でもとてつもなくまじめな父.
自身のスペ-スを作業しやすいように整え
テレビやお酒の存在を忘れたかのように
作業に没頭していた姿を母と見つめて.
2人でニヤニパしていた日々を思い出します.

仕上がった小さな端材を受け取り
少しばかりの報酬と
「ありがとう.とても助かった.」の
感謝を渡した時の久々に見た父の
達成感や満足感が入り混じった表情が
私にも色んなコトを教えてくれたような
そんな気がしています.

私は元来人に頼んだり
頼ったりするコトが苦手で
パンクしそうになっても
一人で抱え込み踏ん張るコトで
これまでの人生を乗り切ってきました.

むしろその方法しか知らなかったし
誰かに任せる喜びも知らなかった.

でも今回父にお願いしていなかったら
この喜びにも父のあの表情にも
出会えていなかったと思うと
勇気を出して「頼る・任せる」という
コトができて本当によかったな.
そんな風な学びを父から頂いたのでした.

私なら自身が関わった仕事が
誰かに届く瞬間を見たい.
そんな思いを抱くだろう.な
と思い父にマルシェで開催される
「ワ-クショップを手伝ってくれない？」
そんな私からの提案に「いいよ.」と
父は快く返事してくれたのでした.

父とお揃いのエプロンでワ-クショップが
開催できた幸せな時間.
できるコトや場を創って信じて
「任せる」コトで互いに生まれる素敵な循環.

それって本当に小さな人・大きな人
関係なく心の栄養になるんだな.
そんな大切な気付きを父からもらった.
toi.toi.to-i! の土台となるような有難い経験と
自身に対しての大きな一歩となったのでした.

#廃材を教材に
#toitoito_i