見出し画像

プレゼン 思考のズレに関するパターン分析

過去に、プレゼンでうまく伝わらない、という話を投稿しました。
聞き手との思考プロセスを合わせることが、大事だと考えます。

過去の投稿はこちらです。

うまく伝わらない原因は、聞き手との「思考のズレ」と考えます。これを理解したのは、ずいぶん時間が経ってのことでした。過去のプレゼンを振り返ると、以下の3パターンがありそうです。

■思考のズレ
①話の出発点や現在地のズレ
②議論に必要な情報のズレ
③概念と具体の飛躍によるズレ

以下に1つずつ、整理したいと思います。

■①話の出発点や現在地のズレ

聞き手にとって、何の話かが解らないというパターンです。

聞き手の管轄しているスコープを把握できていなかったり、把握できていても示せていないときに起こるように思います。

対処は、聞き手の立場に基づいての全体像を示した上で、その中のどの部分の話をしているのか、常に共有することだと考えます。

■②議論に必要な情報のズレ

聞き手にとって、意見や判断に必要な情報が足りないというパターンです。情報の順番の問題で、最後まで聞かないと解らないという場合も含みます。

説明不足の場合にも起こりますが、見落としがちなのは「聞き手が前回までの話を忘れている」場合だと思います。

対処としては、「聞き手がどの時点でどこまで知っていて、どこから知らないのか」を踏まえて話すことだと思います。過去の議論の続きであれば、経緯の振り返りを伝えて記憶を蘇らせて貰うことが挙げられると思います。

③概念と具体の飛躍によるズレ

話の粒度が不適切なときに起こるパターンです。

大まかな話から、個別具体的な話に展開したときに、それが上位〜下位概念の関係としては正しくても、「話が飛んで見える」ときに起こると思われます。

対処は難しいのですが、中位概念くらいの話を挟むか、下位概念の抽象度を少し上げるくらいではと思います。

■最後に

①〜③のいずれも、無反応や脱線といった現象は共通するので、切り分けが難しいと思います。

プレゼンがうまくいかないと感じたときは、その理由を個別にヒアリングするのが近道ではと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?