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いつの間にか『マッチョ爺』になってた話

還暦に手が届く歳になって筋トレにハマった、アラ還トレーニーの自分は、世間から見ると、案外マッチョらしい。自分としては、まだまだ全然細い、薄い、小さい、と思っているのだが、『胸と腕の筋肉がヤバいですね』と言われてしまったので、今日のnoteにはこのコトを書いてみたい。

5月13日の土曜日、冷たい雨が降ったりやんだりの午後、駅前のスーパーで鶏胸肉やエバラ焼肉のタレ、アスパラガスなどの食材を買ったあと、無性に牛ステーキが食べたくて、お店を探しながら歩いて回っていた。日が暮れる前、まだ薄明りの時間に、炭火グリルでステーキを焼いてくれるお店を見つけ、入ってみたのだ。土曜日というコトもあり、ランチからの通し営業をしていたようで、1組のお客さんがいるだけだが、料理も飲み物も何でもオーダー可能だという。スタッフは店長と思しき方と、調理人の2名だけ。店長さんが席に案内してくれる。

お店のお勧めは、脂身が少ない赤身のランプステーキ、素晴らしいチョイスだ。オリーブとトマトのサラダ、味玉の燻製と共にオーダー。そして、もちろんビールは欠かさない。パーカーを脱いでスツールの背もたれに掛けていると、ビールとサラダを店長さんがサッと運んで来て、早速喉を潤し始めた。

時間が6時を過ぎたのだろう、味玉の燻製を運んできたのはアルバイトの女性だった。その時だ、彼女が『胸と腕の筋肉がヤバいですね』と言ったのだ。カウンターに座ってビールを飲んでいるアラ還トレーニーの前にお皿を差し出すには、自分は身体を半身にしてスペースを作る必要がある。その際に、彼女のアングルからは、アラ還トレーニーの三角筋と大胸筋越しにテーブルにアプローチするようになるのだ。嬉しいような、恥ずかしいような、そんな瞬間だ。

ほどなくして、ランプステーキが運ばれてくる。『ヤバ、ホントに筋肉凄いんですねぇ』と、先ほどとは別のアルバイトの女性…(汗) 厨房で話題になっているようだ…

肉も食べたし、腹は満たされた。ガーリックライスは魅力的だが、これ以上の長居は無用。そそくさと退散することになった、アラ還トレーニーなのだ。

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