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映画感想記。『アリー/スター誕生』※ネタバレ有

この記事は、ネタバレを含みます。ご覧になっていない方はお気をつけください。

こんにちは!とうふです。

映画の感想もnoteに残していこうと思います。
初めての映画鑑賞感想文は、レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー主演の『アリー/スター誕生』です。

何年も前、さいたまスーパーアリーナにレディー・ガガさんのライブを観に行ったことがあります。

まあなんと、圧倒的声量……!!歌唱力は想定内でしたが、マイクを通して聴いてもわかるド迫力の声量に、度肝を抜かれた記憶があります。
マイクはボリューム調整が出来ますし、会場に響くのは当たり前だと思っていたのですが、こんなに違いが出るものなんだ!と衝撃的で忘れられずにいます。
英語と日本語だと発声の仕方も違いますし声の響かせ方が全然変わるんですよね。しかしそれを考慮しても爆発的なボイスでした。

ということで、今回の映画です。

正直、「予告観たら全部わかるなこれ……。」って思ってたんです。
歌手を目指しててー、でも芽が出なくてー、そんな中スターに見初められてー、恋愛始まってー、スター街道に乗っかってー、二人がすれ違ってー……。
って予想しちゃうじゃないですか。だから観るか迷ったんですよ。でも“映画館で聴くガガ様の歌”という誘惑に勝てなかった……。

観てきての感想。まずの一言。
あ、全米号泣!並みにありきたりなこと言います。

ティッシュ持って行けばよかった……。

なんで余裕こいてハンカチもティッシュも忘れたけど大丈夫だよね、とか言っちゃってたんでしょう。タオル持ってっても正解なくらいだったじゃないか。泣いた。とか号泣した。とかの感想が嫌いでスルーしていた挙句のこの有様、という感じでした。

『アリー/スター誕生』は、海外での公開後サントラがめちゃくちゃ売れた。という記事を観てからストーリーがつまんなくても観に行くことが自分の中で決定していたのですが、それでも一応感想チェックをしたんですね。その中で、ラストが切なすぎる。と書かれていた方が居たので、「ははーん、なるほど。最後別れるタイプのやつな。」と、思っていました。

そっちのお別れかーーーーーーい。

ばかやろう。ばかやろう!!(号泣)

歌はもちろん素敵だったんですけど、私が観終わって強く印象に残っているのは二つです。

ひとつ。アリーのピュアすぎる愛情。

もちろん女としてのときめき、みたいなものも感じます。だけどこのアリーの愛そんなもんじゃ収まらないぞ、と。
今までちらっと見るニュースやなんかで、ガガ様から深い慈しみのある優しさを感じたことがある方も多いと思います。この映画では、演技なのにガガ様そのものの愛情みたいなものがすごく溢れていて、優しくて優しくて涙が出ました。
この涙は何かに共感とかよりももっと奥の、慈愛そのものに触れたという、感情の震えのような感じがします。
演技の自然さにも正直驚きましたが、ガガ様の愛が演技を通して表現されるとこうなるのか……という、感慨というか、もう感動がすごい。

ジャック(ブラッドリー・クーパー)は他人からしたらどう見てもあかんやつなのに、アリーからは純粋に愛しか感じない。
やめていたお酒をまた飲んだことに対して責めるシーンや、あまりにひどい言い方をしてくるから風呂から追い出したりはしていましたが、彼そのものを否定するようなシーンは一度も無かったように思いました。あったらごめんなジャック。

純粋とかピュアとかって表現すると、幼いようなイメージになる気がします。無垢、とか。
でもこのアリーのピュアは、色んな傷の痛み、怒り悲しみ、それらを総て含んだ上で出てきた、純度200パーセントの愛だ。とそんな風に思いました。

もう、アリーに愛されたい。この一言に尽きる。

そして、ふたつ。ジャックのピュアな瞳。

ずるいんですよ!これが!!
どうしてもどう頑張っても憎めない。だめんずに嵌まる女みたいなことを言ってしまいますが。
授賞式でおもらししたときも、うわあ……っていうドン引きよりも、なんだかわからない切ない気持ちになってしまって涙しか出ねえ。

ジャックの生きる葛藤とか、生きるための努力とか。全部が切ない。

後半、欝は治りかけが一番やばいって言ったでしょう!?って言いたくなった人たくさん居たと思います。もう大丈夫だ!と思ったときが一番やられるっていう。

病みの闇って、底なしじゃないですか。
そこに支えてくれる人はもちろん必要だし、引っ張りあげてくれる人が居たらすごくありがたい。
だけど自分の力で這い上がって、自分でこれで良し、と言ってあげないと、底なしの終わりなしなんじゃないか、と感じています。

愛する人が居ると余計に、その闇がとてつもなく大きく感じてしまうことってあると思うんですよ。
自分を思ってくれて、愛してくれて。それでも幸せになれない自分にどうしようもなさを感じたりとか。これでもだめなのか。まだだめなのか。って苦しくて仕方なくなる。

私は孤独というテーマについてしばしば考えます。

孤独と愛とはいつもセットなんじゃないか、と最近思っていました。
孤独そのものが、愛の反射なんだなぁ、とそんな風に思うわけです。

ジャックのピュアさは、アリーに対してだけではなくて、地球というものに対するピュアさだと感じます。

だからあんなに澄んだ瞳だったんでしょう!このやろう!(笑)

彼のようにピュアな苦しみを感じてどうにもならないような人が、一人でも減っていく世の中になればいい。改めてそんな風に感じた鑑賞後でした。

まとめると、二人ともピュアぁ……ってことですね!
もっかい観たいけどもう観たくないです!(笑)

あ、ちなみに一番好きなのは最後の追悼の歌?でした。あそこも卑怯(笑)

もしまだ観てなくてこの感想を目にする方がいらっしゃったら、ティッシュは持って行ってくださいね。

ありがとうございました。
#映画 #映画鑑賞 #アリースター誕生 #レディーガガ #ブラッドリークーパー #コンテンツ会議 #note映画部

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