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上手くいってないところは、それを認めるところからがスタート

「プロの介護職なんだからちゃんとやってよ」
「最低限のことはやってくれないと」
とか言いたがるベテランさんとかいるけども。そんな言葉でみんなやるなら苦労しないのよね。

やらないのは悪ではなくて、やらないのは損。やった方が得。
どうやってそれをわかってもらうか。
やる気がない人を、どうやってやった方が自分こそが得なんだと教えて底上げしていくかがポイントだよ。
正論は、伝わる土壌がないと伝わらないのです。

「きちんとやらないと!」でやる人はいいんだ。
でも、たくさん上手くいっていない事業所では、やらない人をスタンダードで考えて、教育や動機付けや評価を考えないといけない。
「やらない人に合わせたら全体の水準が下がる」とかじゃないんだ。全体的にやってない職場なんて、そもそも水準は低いの。
仕事がちゃんとできていないところは、まず「いま全然できていないこと」や「今までやってきた教育が失敗していること」を素直に認めないといけない。正しい現状認識がないと良くなりようがない。
やらない人が悪いとかどうでもいいんだ。教育に、職場をつくるのに、失敗してることをまず認める。
上手く教えられてない。育てられてない。その前提で学び方を丁寧に作り直さないといけない。
「ちゃんとやれ」ってどれだけいっても何の成果も出ないのだ。

人材難が続いている業界で、ちゃんとやれと言えばやる人だけを集めるなんてのは絶対無理で。
どこかに埋まっているその人のやる気を、良いところを、どう引き出すかが教育だよね。
教えるのは簡単。育てるのは本当に大変。
失敗は、成功するまでやれば過程です。

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