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大学4年間で日本一塩釜に通い詰めた大学生(自称)の塩釜愛!【前編】

しおがま【宮城県塩釜市】

『おいしさと笑顔がつどう みなとまち塩竈』が塩釜市(以下、塩釜)のキャッチフレーズです。このキャッチフレーズに相応しいように、塩釜市はみなとまちとして昔から栄えてきました。みなとまちという事は、歴史と伝統、たくさんの美味しいものと人々が集います。だから笑顔が溢れていて温かいまちな印象があるのが塩釜市です。

今回塩釜の記事を書いてくれるのは、2回目の登場!以前、観光百科#6にて福島県南相馬市の記事を書いたやすりくです!
まだお読みでない方はぜひこちらから、南相馬の魅力感じてください!

https://note.com/tohoku_tourism/n/n83b1fcac0bd5

やすりくの東北愛が始まったきっかけだという塩釜。やすりくの愛が溢れすぎていたので前後編に分けてご紹介します!前編でご紹介するのは観光客もなかなか訪れることのない秘境「浦戸諸島」。塩釜、一体どんな魅力があるのでしょうか、、、!
   

きっかけメンバーやすりくのありのままの東北旅

プロフィール


 こんにちは!きっかけ食堂@東京のメンバーの【やすりく】こと安田陸人です!

今回、私が紹介する地域は宮城県の塩釜市です。
東北観光百科の第1回目で佐伯真凜ちゃんが福島県都路のことを「第二の故郷」と表現していましたが、この塩釜市が私にとっての第二の故郷なのは間違いありません。その溢れんばかりの想いを今回は観光目線でこの記事に書いていこうと思います!

 宮城県塩釜市は仙台駅から仙石線や東北本線で約20分という場所に位置しています。観光としては、あまり栄えていないかも知れません。なぜなら塩釜市から車で20分程度の場所に日本三景として有名な「松島」があります。観光客のほとんどは塩釜市を素通りし、松島にいってしまうかと思いますが、私は声を大にしてこう言いたいです。

「塩釜市も魅力的な場所がたくさんあるんです!
だから素通りしないで!!」


私と塩釜の出会い〜知られざる「浦戸諸島」〜

私と塩釜との出会いは、大正大学地域創生学部の1年次の地域実習がきっかけでした。地域実習は約40日間で、家を長期で離れるのは初めての体験だったので期待と不安で胸がいっぱいだったのを今でも覚えています。

そういえば当時、実習地発表のときに「塩竈」の「竈」の文字が読めませんでした(笑)

たくさん練習して書けるようにもしました。


実習の在住する場所は浦戸諸島。
担当の先生からは「島には信号もなければコンビニもないぞ」と言われ、
「へんぴな地に40日も島流しされる~」なんて事を想いながら最初は、良いイメージがありませんでした。

【写真1】塩釜班発表

(実習班発表直後の写真。自分は左下です。若い!笑)


私が滞在した浦戸諸島は、日本三景松島唯一の有人島で、カキ養殖と海苔養殖が主な産業となっています。浦戸諸島は、塩釜市から近い順に桂島・野々島・寒風沢島・朴島の4つの有人島からなりたっています。

【写真2】浦戸諸島マップ

(Googleマップ)

交通手段は、塩釜市のマリンゲートから市営汽船が出ています!一番近い桂島港まで約20分でいけちゃいます!島というと、何時間もかけて行くイメージかもしれませんがすぐに行けちゃうところも浦戸諸島のいいところ!


さてさて実習の頃のお話に戻しましょう。
先ほども述べたとおり、最初は浦戸諸島に対して良いイメージがありませんでした。
しかし、40日が過ぎ島を離れる頃には、寂しくて恋しくて仕方ありませんでした。では、なぜ私はこの島を好きになることができたのでしょうか。その3つの理由をお教えします。


1 海に囲まれた生活

よく三陸沿いの地域では、海が「見える」生活と聞くことがあります。しかし、海に「囲まれた」生活は島ならではだと思います。大きな島だとなかなか「囲まれている」と感じることはありませんが、浦戸諸島のようにコンパクトな島では海を常に身近に感じられていました。
海に囲まれ癒されていた要因は2つ。
 


一つ目はです。

島の民宿で朝目覚めると、窓の外から聞こえてくるのは

「さーっ、さーっ」
波の音


「ざー、うぃーん」
船外機が波の上を走る音。


「ぽーっ、ぽーっ」
市営汽船が港に到着を知らせる音。


言うまでもなく最高な目覚めです。心地良かったです。
この情景を自分の下手な擬音でしか伝えられないのがとても残念です😭

【写真3】武山荘から見える景色

(民宿から見える景色)

 もう1つ。正直、40日間友達と言えど他人と共同生活する実習はめっっっちゃストレス溜まりました!!しかも初めての共同生活なら尚更です(笑) もちろん楽しいこともたくさんあったんですが、私は短気なのでちょっとのことでイライラしたり、すぐ辛くなったり。
そんな時、救ってくれたのが海の存在だったなあと今振り返ってみると思います。。
イライラしていても、辛くなっても、海を見るとすごく落ち着きました。
だからよく民宿にいた私の相棒「常務」(犬)と散歩に出かけては、浜辺に行って海を見に行ってました。
時には、猛威をふるう海ですが、海はやはり偉大で尊い存在だと思います。
海に「囲まれている」生活、最高です。

【写真4】常務とおさんぽ

(私の相棒「常務」です▽・w・▽)

2 うますぎる海産物

こちらもよく三陸沿いでは言われていることだと思います。
でも塩釜特にこの島は危険です!
私は地域実習中に約3キロ太りました!!!
体に悪い物は摂取せずに毎日3食しっかり食べ過ぎた結果です。肉もある程度は食べましたが記憶に残るのは、海産物の数々・・・
そこで今から島で食べた美味しい海産物紹介しちゃいま~す!

かき、カキ、牡蠣

【写真5】焼きガキ

 何で3回も違う文字で言うねん。って思うかもしれませんが、そのぐらい大量のカキを食べました。
実は、実習前までカキが嫌いな食べ物でした。実習地がカキ養殖が盛んな地域と聞いて「うわっ最悪!」とか思いました。(これも最初、いい思いをしなかった要因かも)ところが、この島に来て、新鮮なカキは美味しすぎてすぐに克服しました。というか、大好物です😄

 区長さんと焼きカキ100個パーティーをやったのもいい想い出です。都内だと高級品のカキをあんなにむさぼって食べたのは至福で贅沢すぎました・・・、今ではカキ剥きも特技の1つとなりました!笑 
それと私のオススメカキ料理は、「カキカレー」です!カキの旨味成分がカレーとベストマッチして何回でもおかわりできてしまいます!

【写真6】桂島BBQ風景

BBQの様子、大学生×先生×地域住民。最高の組み合わせです。

のり、ノリ、海苔
 カキ同様、たくさん食べました。笑 
朝ご飯で、3時のおやつに、とにかくパリパリむしゃむしゃ食べてました。実習以外で島に立ち寄ると海苔のお土産をよくもらいました。海苔って無限に食べてても飽きない存在なのかなとか思いました。

新鮮なお魚!(アナゴ・カスペ・ヒラメ)

【写真7】アナゴ丼

「アナゴ丼」
 お魚でまとめちゃいました!
確か、島に来て最初のお昼ご飯が、「アナゴ丼」だった記憶があります!島の住民達は、アナゴのことを「ハモ」と読んでいた記憶があります。というか、普段滅多に食べないアナゴが初日のお昼にひょいっと出てきたのが衝撃的だったのを覚えています!

【写真8】カスペの煮付け

ぷりぷりの食感が忘れられない「カスペの煮付け」
皆さん「カスペ」ってわかりますか?どうやらエイの仲間らしいです!
食卓に出てきた時は、エイって食えるのか!とこれまた衝撃的だったのですが、ぷるぷるとコラーゲンたっぷりで美味しかったです!また食べたいなぁとか思うのですが、これからなかなか食べられないだろうな・・・

【写真9】安田とヒラメ

最後に自分の腰ぐらいあった巨大ヒラメを刺し網漁師さんにいただいて島のお婆ちゃんに捌いてもらって3日間ぐらいお刺身が毎晩食卓にでてきたことがありました!採れたてだと身が固いの知ってます?コリコリ言うぐらいです!2、3日すると熟成していつも食べてるお刺身と同じ柔らかさになるのも新発見でした!

【写真10】解体中のヒラメ

解体されるヒラメ。命に感謝です。

 私が、3キロ太った理由もこれで理解してもらえたかと思います。
とにかく贅沢な体験でした。他の実習地に謝りたくなるくらいぐらい贅沢で美味しかったです。思い出しただけでお腹すいてきました。笑


3 大自然と人と触れあう

【写真11】漁業体験

実習中は色んな自然体験させていただきました。
シーカヌーに、漁業体験、時には友達と浜野球(バットは漂着物の木の棒、球は松ぼっくり) 大自然で生活する中で本当に浦戸諸島が素晴らしく大好きになりました。

 そして、自然もそうですが、多くの島の住民の方にお世話になりました。
当時も今も本当に感謝しています。ありがとうございます。
浦戸諸島は観光地としてはあまり栄えていません。だからこそ観光というより、滞在することでより魅力を感じられる島だなあと感じます。

【写真】みんな仲良し

島の住民の方とも仲良くなれました

 この約40日の出来事は私にとって宝物です。こんな経験をすることはなかなかないとは思いますが、こんなに滞在したからこそ島が好きだし、また島民に会いたいから島を訪れたいと思います。
4月から社会人ですが、ひょっと島を訪れたい!
また「おかえり」って言ってもらえると思うので、忘れられないようにコロナの様子も見ながら島に訪れたいと思います。 

【写真13】島おわかれ

最終日、島民のお見送り。感動です。


そして、、!
後編では塩釜の本土側を紹介します!
本土側は仙台からのアクセスもよく、観光地として気軽に、そして三陸の魅力を存分に味わえる場所だと思います。
お楽しみに!

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