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中小企業(特に製造業)とその社員がコロナ前後に成長していくための仮説

みなさんコロナの自粛期間はどのように過ごしていますか?

今後の会社の方針について考えるにあたり、自分の考えを整理してみましたが、誰かの参考になればと思い、NOTEにまとめてみました。

日銀は本日さらに緩和策(お金を出す策)を発表しました。

中小企業に金利ゼロでお金を貸すと、日銀は0.1%を銀行に上げる
国債(国の借金)を無制限に日銀が購入できる
社債(会社の借金)をこれまでの倍購入する

こうなると、僕たちの身の回りはどうなるか想像してみました。

【会社の方針】
無利子無担保で貸す、返済も延ばして良いとなるので、世の中にゾンビ企業がたくさん残ります。健全な経済では、時代に合わない会社はつぶれ、合う会社は生き残るという自然淘汰を繰り返して、経済は時代に合わせて成長しますが、世界的にも例をみない政府の支援介入のため、淘汰はなくなり、多くの企業が延命しています。返済猶予をしている企業は日本の総企業数の8%、つまり12社に1社が借金の返済を待ってくださいと申請しています。300万社のうちの24万社です。

これが中小企業にどう影響するか、というとみんなが「儲かりにくい」世の中になります。

ゾンビ企業が生き残るといいうことは利益を出していなくても生き残れるので、ギリギリの安値で商売を続ける会社がそのまま存続します。
供給も多すぎるのでそうなると、価格はあがりません。

なんとか生き残ればチャンスがあるという「残存者利益」の機会は少なくなりそうです。楽して儲けさせてはくれないようです。

大手企業は高い利益を問われるので、リストラ・再編を行います。
またコロナの影響で世界中で貯蓄の重要性が見直され、消費は減ります。

そうすると物をたくさん作らなくなるので
中小企業におりてくる仕事の総量は減ります。

そこに中小企業がたくさん生き残るので、大手企業はたくさん競争させて安く仕事を依頼することができます。たくさんの中小企業が生き残ると、中業企業同士が儲からなくなるのです。

ここから導き出される
中業企業のこれからの戦略は、「大手企業に頼らない」です。

・とにかく固定費を削減し、仕事が減っても利益の高い案件の比重を増やす
・できるだけ多くの企業や個人と取引できる自社商品、自社サービス開発
 →製造業はデジタルへの移行が遅れているのでチャンスは多い
・これから伸びる技術への対応(3DCADなど)

ここまでが企業の話です。
次は個人の生活への影響を予測し、方向性を考えます。

【個人の生活】
過去の歴史の恐慌や疫病などからすると、このコロナはかなり政府の支援が充実していますので、多くの市民の生活は守られるでしょう。

その後の経済の個人への影響は、私の結論は「予測できない」です。

なぜかというと、ここ10年間、そしてこのコロナで日本企業は世界的に例を見ないほど、お金を使いすぎています。過去の経済の歴史でこれほど、国が自分でお金を刷って借金を膨らませたことはありません。それがいつどういう風に影響を及ぼすのかは想像が仕切れていません。

普通は、「ハイパーインフレ」になって、市民のお金が紙くず同然になるというのが定説ですが、今の日本はそうならないという派閥とそうなるという派閥が議論しています。

ハイパーインフレになるとどうなるかといいうと、物価が毎月1.5倍、一年で130倍になります。理由は極端な円安です。世界が円を信用しなくなり、それだけ払わないと輸入品を売ってくれなくなるからです。

一方で日本の国の借金は日銀が買っていて、無限にお金を刷れるので、破綻しないという人もいます。

逆にハイパーインフレが起こらないと日本の経済はどうなるのか。
少しずつ税金を上げていくか、少しずつインフレさせていくしかありません。もしくは過去の歴史から行くと富裕層の財産没収化、徳政令(借金帳消し)です

どのみち最後は国民のお金から徴収せざるを得ないということです。
どの方向に行くか、もしくはここで上げていないような方向が出てくるか、わかりませんが、どちらにせよ、当面は日本にとって経済的に厳しい時代が続きます。

【間違いなく効果のある対策】
そんな中で、100%裏切らない効果を発揮する対策があります。
それは「時代に合わせて自分で稼ぐ力を身につける」です。

どんな時代になっても、優秀な人は仕事に困っていません。
学べる人、時代に合わせて変化できる人です。
ハイパーインフレでも、優秀な20%の人は引く手あまただったそうです。

ですので、このコロナの雇用調整の休業は、
「100年に一度の成長するチャンス」と捉えましょう

成長に失敗はありません。どんなことでもいいので、勉強すれば、
たとえ、その知識が使えなかったとしても、成長する習慣を身に着けたことになります。違う知識にきりかえれば良いのです。

何歳になっても、成長する、挑戦すること。
これが、どんな時代になっても、どの会社に行っても、絶対に効果が帰ってくる唯一の投資です。

ということを自分に言い聞かせ、このコロナの休業中を、
過去の人生で一番努力した、一番勉強した期間にすることを強く意思決定しました。

みなさんも、これを大きなチャンスに変えることができるよう、
休業中の1分、1時間を大切に価値に変えていきましょう。


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