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月から降る涙

初めて歌声を載せた旋律は
涙が心の底に溜まって、それから
それが膨れて、破裂して、その時に
月から降りてくる、翼のある生命体の
その両手に抱えるハープ、それから
流れる涙のような、ものでした。

欠片となった感情を、一つ、一つ
打ち砕くので今日も笑みが一つ
消えますが、代わりに精神の
人間としての強さ、を得るわけです
少なくとも私はそう思っている、
あるいはそう思い込むことで
なんらかのなにかを保っている
ので、やっぱり人間としてのなにか、
を強くすることには代わり無い
じゃないかと思います。

雨が、降る日は、きっと私が
強くなっている、と思うので
どうか笑っていてください。
私の代わりに。

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