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ああ、届かないあなた。

空を、あなた、眺めたことがありますか。

その美しき真円を、あなた、感じたことがありますか。

遥か未来ほどの距離を持つ、それでいて手を伸ばせばそこにある、一直線の大気。

それに、あなた、一度でも触れたことがありますか。

視界には到底収めきれない、惑星を取り囲む霧を、
光の御手と呼んでいたあなた、
絵本のような軽やかな笑いで、私の世界を変えた。

望遠鏡を介しても、依然姿は変わらないあなた、
あなたという月が居なければ、
私という夜は孤独であり続けたでしょう。
私を慰める太陽の欠片たちは、
私の背中に住んでいたから。

恒星のごとくかがやくあなた、
あなたは生まれた時から私の太陽であった。

私に朝が訪れない以上、あなた、その存在が、唯一の真実であるから。

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