結局頑張るのは自分だけで

 今週行くべきだったカウンセリングも病院も行けなかった。行かなかった、のだろうか。よくわからない。

 カウンセリングが辛くなってしまった。大抵、わたしの過去のことや上手くいかない人間関係のことについて話す。「話す」ということ自体が治療になるのらしいけれど、話しているとどうしても相手の反応が見える。でもこんなふうに考えてみたらどうかな、わたしには分からないな、もっとこうだったらよかったのにね。そんなふうに返事をされて傷つく。まずはそうだねって、大変だったねって受け止めて欲しいのに。なんだかわたしの感じ方が間違っていて、正しい方向に治さなくちゃいけないように感じてしまう。なんでこんなに傷付かなきゃいけないんだろうとカウンセリングルームを後にする。わたし、やっぱり間違っているのかなあ?

 病院では前向きな話が多い。なんだか根性論みたいだ、もっと友達と遊びに行ったらとか、散歩したらとか、出来ないから困ってるのに。友達と一緒にいたって苦しいことの方が多い。もっと困っていることはたくさんあるのに、それを口にする前に丸め込まれるみたいにこうしてああしてのアドバイスが続く。
 体調が気圧に左右されるという話をしたら、食べるものを変えろと言われた。甘いものはダメ、小麦もダメ、油っこいものもダメ。でも自炊できるエネルギーなんてほとんど残っていないわたしにはトーストやパスタくらいしか食べるものがないのだ。けれどそれを口にするたびに先生の言葉を思い出す。こんなんだからわたし、病気が良くならないのかな。もうなにも食べたくないな。

 でもどちらかというと浮腫みの方が気圧に関係しているみたいでお水をたくさん飲んでメディキュットを履いてたら少しマシになった気がする。実は食事なんか関係ないんじゃないかって思う。

 精神科医も心理士も、言葉を使うプロのはずなのに、そのひと言が相手に及ぼす影響をどれだけ考えているのだろうと悲しくなるような言葉を何度もかけられる。ああルーティンでこういうこと言ってるんだな、別に目の前にいるのがわたしかどうかなんて関係ないんだなと感じる。

 だからわたしは自分で自分を助けるしかないのだ。頼れる人はいない。知識をつけて何度も試して失敗してまた試すしかない。だってプロたちはこんなに投げやりなんだもの。きっと彼らも仕事の忙しさに押しつぶされそうなんだろう。だから、自分のことは自分でやらなきゃ。

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