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賛否両論食材パクチーたっぷりパッタイ

3人以上は「大人数」という考えがある私は、複数の人が同時に喋ると、どの人の話をどんな顔して聞けば良いか分からなくなる。
もちろんちゃんと意識はあるし、たしかにその場に存在している自覚はある。
だが、人の笑い声が凄く遠くで聞こえる気がする。
自分の発する声も、他人のもののように思える気がする。

そういう時、なぜだか幼少期の自分が回顧される。一人っ子故に、周りは大人ばかり。様子や顔色を伺う自分。大人数の飲み会などに参加すると、ふと思い出す。
きっと根底は、あの頃となにひとつ変わってない。

できるだけ、快適に生きていたい。自分に合わないことはすべきでない。苦手なことをしている暇など、我々人間はないはずだ。

そんなことを考えながら、八百屋に買い出し。賛否両論食材、パクチーが目に入る。気分転換をしたい思いから即購入し、早速お昼に食べることに。

帰り道、男の子がはっきり強い意志を持って、「だんごむし しんだむし」と韻を踏んでいた。残酷でシンプルな語感、頭に残る。いつも、わたしは考えすぎなのだ。
これくらいシンプルで、いいのだ。

先月、パッタイをつくって失敗した。今日はリベンジ。なにかに再度挑戦することは、少なからず気力が必要だ。先日飲み会でダメージを受けた自分に向けた、荒療治。生きる力を取り戻す意図だ。

前回入れなかったスイートチリソース、ナンプラーとオイスターソースを1:1:1で合わせて、きび砂糖をほんの少し足す。パッタイソースの完成。

炒めたエビと野菜に、茹でたフォー麺を入れて、パッタイソースをからめる。パクチーでぶっ飛びたかったので、パクチーをこれでもかとぶっかける。

リベンジしてよかった。めちゃくちゃうまいじゃないか。
きっとお店で食べるパッタイはタマリンドソースを使ってるのだろうが、家で食べる分にはこれで十分。スイートチリソースが最強だ。

そしてなによりパクチー。嫌いな人は嫌いなままでいるべきと思うが、私は好きになれたことを誇らしく思う。

パクチーで、気分は変わる。
パクチーで、明日もまた頑張れる。

また明日から、平日が始まる。
乱れたなにかを、ちょっとずつ正していこう。
自分のペースを作れるのは自分だけだ。


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